私の散歩道  「あちこちスケッチ 」 より 

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 宍道湖護岸石「如泥石」 ―( 松江市灘町)

 宍道湖の夕暮れはいつの日訪れても良いものです。暮れる夕日と、日が落ちてからの暗くなるまでの一時を、風と波、そしてこの如泥石(じょでいいし)がとても印象付けてくれるのです。

 如泥石と言うのは、臼形の来待石から造られていて宍道湖護如岸のために当時の彫刻家「小林如泥」が考案したそうです。

 今でも嫁が島のまわりはぐるりとこの如泥石で囲まれています。年々新しく護岸工事がされる中、白潟公園側の水辺に如泥石を見つけて、なにかホッとした気分になりました。

 

 旧 日銀松江支店 ―

( 松江市殿町)

 京橋川のお堀の真中あたりに、どっしりとたたずむ。 同支店は1981年母衣町に移転しこの建物は市民の惜しむ声で現在も取り壊される事なく保存されています。

1938年日本建築士協会長だった長野宇平治氏の設計で建てられ、石造りで金属の扉と明かり用のスタンドが付いたおしゃれな建て方です。

 幼い頃、見上げては、憧れたものです。当時はピカピカの黒塗りの車が出入りしていて、制服の金ボタンをした門衛のおじさんをおっかなびっくり見上げた事を懐かしく思い出してしまいます。街の中の古い建物が消えて行く中ひっそりと静かに時の流れを見守ってくれているような気がします。

 

― 石見銀山代官所跡 ―

( 大田市 大森町 )

 私か゛、銀山街道の散策を始めたのはもう十年前の事です。

 古くはその領有をめぐって大内尼子、毛利氏らが戦いその後江戸幕府によって天領となった銀山は、この地を潤し、一時は京や堺をしのぐ繁栄だったと聞きます。

 この代官所跡は今は石見銀山資料館として使われています。先人の知恵を物語る道具達が誇らしげに並び当時の銀山の歴史を知る上で欠かせない場所となっていて、様々な人間模様を雄弁に語りかけてくれます。

 銀山街道を歩いてみると、なにかしら日々忘れていたものを思い出したような気がします。

 

― 旧 長廻医院 ―

( 出雲市 塩治町 )

 島根医大から北へ向かって旧弓原街道のさくら並木を行くと淡いライトグリーンの歴史のある建物が目を引きます。

 昭和の初期に建てられたもので、当時としては斬新なたてものだったそうです。壁は下見張りで、寄せ棟形式の屋根が四角すいです。聞くところによると瓦のひとつひとつの大きさが違うそうでとても凝った建て方になっています。

 四代続いたこの病院の中は、天井が高くまた、薬の匂いが染み付いているそうです。屋根の上の避雷針がとてもおしゃれな感じで、この建物の前に立つとなぜかメルヘンな気分になってきます。

 

― 堀家庭園 ―

( 鹿足郡 津和野町 畑迫 )

 島根県の一番西寄り、奥津和野に堀家庭園はあります。

 美しい自然の仲に建つ堀家の広大な屋敷内には、母屋、庭園、数寄屋風書院造りの客殿「楽山荘」があり、築後二百余年といわれるのもうなずけます。

 江戸時代、笹ヶ谷銅山があったため天領となり大森銀山代官所の支配下にったそうです。堀家は銅山の採掘権を握り銅山師の中での指導的地位にありました。いまでもその歴史のある日本家屋を見ていると当時の栄華がうかがえます。

 私が訪れた時には、朝一番まだ薄暗い中、木造の門がガタゴトと開かれ水の流れる音がとても印象的でした。秋の紅葉の季節は又一段と美しく日本の秋の美しさを感じさせてくれます。

 

― 黒木神社 ―

( 隠岐郡西ノ島町 )

 隠岐・西ノ島は、美しい入り江の広がる島です。

 小石から成る海岸に打ち寄せる波は、とても穏やかで、小高い山々が自然の風景を引き立たせてくれます。

 そんな島の別府港のすぐ近く、天皇山と呼ばれる丘の上に黒木神社があります。後醍醐天皇をまつり、黒木御所跡、資料館の碧風館、局屋敷跡、千福寺跡、隠岐判官跡などの旧跡も付近にあります。

 

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