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ちょっとちゆ12歳風立原あゆみ作品紹介
皆さん立原あゆみという漫画家をご存知でしょうか? "本気と書いてマジと読む"でおなじみの本気の作者様です。
おそらくほとんどの人は作品名を知っていても読んだ事がないのではないでしょうか。(世間には本気の読み方だけ浸透していて作品自体を知らない人も多いですがこれは立原先生の造語です。)
ちなみに先生の作品はVシネのシリーズも作られていて本気は第一部30タイトル(主演石橋保、最近はウルトラマンネクサスに出演中)、仁義は50作を超えなおシリーズ継続中でVシネの帝王竹内力アニィのミナミの帝王と並ぶ代表作です。但し両者とも原作を下地にしているのは最初の数巻のみ、後半は主役の名前が同じだけの全くの別物なんですけどね。
そんな訳でネームバリューはかなりあるのに一昔前の少女漫画絵で中身はバリバリのヤクザ物という創作スタンスが一般に受け入れられないのか今まで私の周りで立原作品のファンと言う人にあった事がありません。(ロックバンドの気志団は本気からバンド名をとったそうですが。)
私は数年前から先生のファンで単行本も少女漫画家時代の物以外はほとんどもってます。(先生の作品はどれもこれもクソ長いので私の財政状態を圧迫させているのですが)ところが前述した通り何故か周りに同志がいないのです。
先生の作品を絵柄のみで敬遠されている人は漫画読みとして確実に人生を損していると思うのでそんな先生の作品の魅力を少しでも知ってもらう為に筆をとりもといキーボードを叩いている次第です。
私の周り(オタ層)にはファンが居ないと言っても一般的な人気は凄いらしく一時期週チャンで本気U、ゴラクで弱虫(チンピラ)、S.Jで東京、Oh!S.Jで地球儀(ほし)、Y.Cで仁義2と当選の同時連載という作品群をほぼ同時期に連載するというムチャをしました。
最初はそっくりに描けるアシスタントが居るのかと思ったのですが、単行本を詳細にチェックすると人物の周りに白い線が。どうやら背景のコピーに人物の絵を切り張りする手法を完成させているらしいです。
先生のヤクザ作品は全て同じ世界観で統一されているので同じ地域なら別の作品でも使いまわしが可能なのです。(以前板垣先生が週チャンの巻末コメントで”その事”に触れた事があり言って良いのかとドギマギしました。)
しかし当然そんなムチャが長続きする訳も無く当選は3回くらいで載らなくなり仁義Uは単行本まで出しておきながら無かった事にされ何時の間にか前作の仁義が再開。
本気Uと弱虫は秋田書店と日本文芸社の間で何か取引があったのか単行本一巻分の話数が貯まるまで交互に連載という変則掲載になりました。
そして忙しさのあまり魔が差したのか先生は禁断の手をやってしまいます。弱虫と東京で全く同じ話を進めてしまったのです。
吼えろペンでネタに詰まった漫画家が過去の作品の焼き直しをする誘惑に駆られる話がありますが(実際にやっちゃった現実の漫画家さんも何人か・・)両作品はほぼ同時期の連載。それぞれの担当さんも互いにチェックするのは不可能だったと思われます。(アシスタントも止めなかったのでしょうか)
両作品は元々設定が似通っており概略をあげると
1.主人公は関東最大の広域暴力団風組の末端組織のチンピラ構成員
2.直の兄貴分は経済ヤクザで株取引等でかなり儲けておりそれを快く思っていない他の兄貴分(子悪党)がいる
3.組長は俗物
4.最初の舎弟は爺
5.抗争中の対立組織があるが2つの組は元々1つの組だった
等で雑誌掲載時に読んでた時はそれぞれどうやって決着をつけるのかと思っていたら両方とも”兄貴分の尽力により2つの組が再び1つの組になりどっちかの組の人格者の若頭が新組長に就任”という全く同じアイデアでひっくりかえりました。(ヤクザが人格者ってどういう事という疑問は無視して下さい。そういう漫画なので)
某Y先生は他の作品をリスペクトしまくっていましたが立原先生は自分自身をリスペクトさすが大御所格が違います。
まあこれは極端な例ですが普通の人が読めば先生の作品は全部同じに見えるかもしれません。(某H先生とは微妙に違う意味で)
先生の作品の特徴として話の最後に主人公がポエムを読んだり漢字の成り立ちや慣用句を教えてくれたりします。
私も青春の後に朱夏、白秋、墨冬と続く事や恋々としているという言葉の意味を先生の作品で学びました。(多分40代ぐらいにならないと使う機会は無いと思います)
某K先生も作中にオサレなポエムを挿入しますが一般人には難解すぎます。ここで立原作品から仁義の主人公神林仁の解り易いポエムをご紹介します。
”男も死体、女もシタイ”
どうです、さすが大御所揮ってます。(親父ギャグじゃねえかというツッコミは却下です)
又先生の作品の主人公は非常に強い運を持っています。哲也なんて目じゃないです。
偶然知り合った女の子が15歳だったからという理由で競馬に全レース1-5で100万づつ突っ込んでトータルで億単位儲けたり、株の売り抜けのタイミングをサイコロで日にち、777で値段を決めるようなやり方で大勝利、女日照りでつい手を着けちゃった隣のブスが地主の娘で土地の権利書を貢いでくれてそれが温泉がでたせいで数千万から数億円に値段が跳ね上がったりと数え上げればキリがありません。
パチンコで買った最高額が三千円。麻雀で負け越した金額で新車が買えそうな私とは偉い違いです。
更に主人公は皆絶倫です。彼女は大抵3人以上、一晩に2桁いく事もザラです。(本気は一途ですが初体験で7回)
特に弱虫の主人公北爪修はまるで魔力でも持っているかのごとくモテモテで彼に抱かれた女はまるで麻薬中毒患者のように彼を求めるようになります。懲罰房で囚人である修と関係を持ち続ける女刑務管、修に抱かれる為だけに自分の息子(修の女房の仇)の命を差し出す殺し屋の母等。弱虫のヒロイン景子も魔性の女で行く先々で彼女を巡って男達が争い遂には殺人事件まで起きてしまいます。
他にも死んだはずのチンピラが突然生き返ったり(登場人物が多すぎて忘れてた可能盛大)3人も殺した中国人の殺し屋の刑期が極端に軽かったりとツッコミどころは多いのですが果たして本当に褒めているのか自分でも怪しくなってきたので最後に現在連載中の2作を紹介して終わろうと思います。
本気サンダーナ:本気Uが週チャンで中途半端に休載のままだと思ってたら、仁義終了後にY.Cで連載開始。立原板大甲子園とでもいうべき作品で今までのヤクザ漫画の主人公達がいよいよ同作品上で夢の共演(になる筈)。今の所あばよ白書の主人公島野航が登場、仁義の主人公神林仁も名前だけは出てるので最終的には全員が集う処が見られるのではとファンとしては期待大。今の所話の主軸は警察官僚西辻との対立と本気の兄弟分飛田が会長を勤める関西最大の暴力団極地天道会の内部抗争です。こう書くと多分間違ったイメージが伝わると思うのですが本気は敵と戦って勝つというようなタイプの話ではありません。 ここまで長期に話が続くのは本気というキャラクターの魅力だと思います。ちなみに先生の作品は大抵漫画内時間と現実の時間がリンクしてます。(初登場時三歳位だった本気の養女すずめが結婚するまでに成長しています)この事も読者が漫画のキャラクターと時間を共用する事で一体感を持ち共に人生を歩んでいる気持ちになるのではなり連載の継続を強く望む結果につながったのではないでしょうか。
弱虫:現在主人公は風組の銀バッチ(組織のNo45位)にまで出世していて立場的には全然チンピラじゃないです。
兄貴の仇を討つ事が主軸だったのですが連載初期から登場していたチンピラが人を殺して出世して何故か突然英語がペラペラになり外国人を雇って強盗、殺人を繰り返して闇の世界でのし上がっていくというこの作品の暗黒面の主人公になってきています。
立原作品でここまでの悪人(常に誰かに殺されるのを願っている破滅的な面も)がメインを張る話は今までなかったので私の中ではデスノートと並んで今一番続きが気になる漫画の一つです。
ただ、話がどんどん大きくなってきて風の総長や本気と逢わないのはそろそろ不自然になってきた(本気は総長と五分の兄弟分)のでどう収集つけるのか心配です。修は総長と顔が同じなので逢っちゃうと色々ヤバイです。(独歩と髭をそった寂海王が逢う位)
なにはともあれ5歳児なおくんは立原あゆみ先生を応援しています。
追記:立原作品は長すぎてちょっと・・と いう方は東京(全八巻)とあばよ白書(全十二巻)がお薦めです。
東京は最終巻の急展開が面白く、打ち切りがいい方向に作用した稀有な例です。
あばよ白書は第二部までが お薦めです。(三部は無理に連載引き伸ばしたので)
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