■野良犬や、野良猫に餌を与えたら罰則?!

H18 3/10

●吉報です!!

◆◆◆「野良犬、野良猫に餌を与える」規制が、
                     条例から外されました!!◆◆◆



6月26日(月)検討委員会最終回、浅野委員長は「野良犬・猫に餌を与える」に関して、今回のモラル条例に掲げないことを宣言しました。 理由は、禁止によってかえって地域のコミュニティーを乱すおそれがあること、愛護法改正関連から別条例で考える方がよいことなどです。

この日、傍聴はわずか4人。内二人は市側が用意した人員と思われます。残る二人は、ここまで連携を取って下さった市民の方と、個人で動物の世話をなさっている方。「餌を与える」の問題があり、またそれを除けば画期的な条例であるにもかかわらず、市民の関心は薄かったです。 (この条例は、行政側の強力な主導によって進められてきました。)

その中で、「餌を与える」に関してのみ、除外という結論が出されたことは、ひとえに皆様のご協力のお陰です。心から感謝申し上げます。丁度、多くの皆様の意見・要望が出されたころ、動物担当の保健衛生課長は、ソフトランディングという言葉を口にしました。つまり、何とか折り合いをつけたいという意向です。 その後、4月には新任の課長が、前課長の意向を継ぎ、またそこまでの動物担当課としての見誤り(愛護動物)の責任を引きずらず、愛護動物としての見解を、条例担当者にはっきり示して下さったと思います。こうした経緯の中、今日の結論を迎えることができました。

今後、とりまとめ・市長提言・パブリックコメントと進む最後まで見届けて、このアクションを終了いたします。重ねて皆様のご協力感謝申し上げます、有難うございました。


野良猫保護・管理ボランティア
瀬川   努
北九州市民 協力者
classis@m13.alpha-net.ne.jp"

●浅野委員長、安心・安全課、保健衛生課にに送った要望書。

≪北九州市「モラル条例」への要望書≫

この度の「モラル条例」において、検討が進められている「野良犬、野良猫に餌を与える」への規制について、その実態、法的な扱いなどをご理解頂きたく、この要望書を送らせて頂きました。ご検討くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

1)まず、野良犬、野良猫は、愛護動物であること。

彼らは、野にいても決して野生動物ではなく、どこまでも人に依存する家畜です。元々、飼い犬・飼い猫が、不法に捨てられたもの。たとえ飼い主が飼育放棄しようと、飼い犬・飼い猫となんら変わりなく、法律上も愛護動物として扱われます。

(安心・安全課の認識には、「自然界の動物」があります。「現状」pdfファイルに「課題・問題点」として記される。)

2)そして、野良犬、野良猫は、自然の中で自活できない動物であること。

現代日本の自然の中で、四季を通じて彼らが餌を得ることは難しく、街中ではまず不可能です。その彼らが生きていくには、人に依存するしかありません。
彼らが何を食べて生きているか、ご存知でしょうか?
彼らの食べ物は、生ゴミです。
生きるために、必死でゴミをあさる・・・・・
この彼らに餌を与えることは、"救済"の意味があります。
しかし、その餌の与え方から、さらに環境問題を起こしていることも事実です。

(法律上「野生動物」として扱われる犬・猫は、「ノイヌ・ノネコ」と呼ばれ、人と接触せず完全に自立している。かれらは、ごく限られた地域だけに生息。)

3)救済と環境問題改善の両立を図って。

この"救済"である餌やりから、環境問題を発生させない策として、「餌やりルール」や「地域猫」の普及が、行われています。
いずれも、基本は以下に挙げる行為になります。

・ 不妊去勢の実施。(繁殖防止の対策。)
・ 餌の後始末。(環境への配慮。)
・ 周辺の糞掃除。(環境への配慮。)

これらは、「動物の愛護及び管理に関する法律」の、「管理」に応じたもの。餌やりにおいては、「規制」ではなく、これらの"ルール"を指導・啓発することが、先にあるべきと考えます。たとえ規制しても、野良猫たちは、生きるために必死でゴミをあさり、餌を求めて民家へ侵入するだけです。反対に、餌やりルールを持ってきちっとした対応をすれば、猫自体の環境への危害も確実に減少させることができます。

(ここで、野良犬は「狂犬病予防法」により、捕獲されることが原則となります。)

4)社会の荒廃を防ぐために。

昨今の、若年者犯罪は、動物虐待から始まるケースが多いと言われます。(記憶に新しい深刻な事件も、犬・猫の虐待が報道されています。)また、若年者のみならず、こうした小さな命、弱い立場の命を粗末に扱う行為は、心の荒廃、社会の荒廃を招くことにもつながります。今回の、「モラル条例」による規制が、迷惑という一面を捉えるだけでなく、何の罪もない必死に生きる不幸な命にも目を向けていただくことで、命を尊重する人道的な社会に導いて下さるよう切に願います。

5)規制することの、法的問題。

自活できず救済が必要な、野良犬、野良猫への餌やりを規制することは、人道的な問題だけでなく、法律的な問題も生じます。
・ 一つには、「動愛法」より、 第1条、命の尊重、第2条、共生への配慮、第3条、啓発の義務に違反する恐れ。
・ 二つには、「動愛法」より、
第27条2項、衰弱・虐待違反のおそれ。
(給餌・給水をみだりにやめ、衰弱させるなどの虐待違反。)

第1条、第2条は、動愛法の目的・基本原則(精神)。第3条は地方自治体に課せられた義務。
第27条2項は、餌やりの継続が認められる場合に、考えられる違反。(継続が中断された場合、現状では多くの猫たちはやせ衰えます。また、餌やりの繰り返しは、所有と見なす判例もある中で、規制はなじまないと考えられます。)
もし、何らかの規制を必要とするなら、餌やりを規制するのではなく、「餌を大量にばら撒くなどで、環境を汚す」行為を規制するよう、強くお願いいたします。

<6)メディアの反応。

この、北九州市「モラル条例」につきましては、いくつかのメディアが取り上げてまいりました。「野良猫、野良犬に餌を与える」の規制について、メディアは概ね懐疑的です。また、TBSラジオでは、「北九州市の猫が福岡市へ」といった、皮肉を込めた番組を放送いたしました。(これは、それぞれの市の、生活衛生課課長をゲストにした番組。地域猫を進める福岡市に、北九州市の餌やりを規制された猫たちが逃れていくというものです。)
このメディア記事を、添付いたします。

以上、6つの項目を挙げて要望させて頂きます。こうした自治体の条例は、広く社会の価値観にも影響を与えるものと思います。私どもボランティアは、捨て猫をなくす努力、環境改善の努力、同時に救済の必要も訴えてまいりました。そうした社会に、間違った認識を与える条例づくりにならないことを切に願います。何卒、ご検討をよろしくお願いいたします。

                                 野良猫保護・管理ボランティア
                                             瀬川   努


<ここまでの経緯>


●2/22付け、日本経済新聞記事
(※クリックで拡大。)

北九州市モラル条例は、美しく市民が快適で安全に暮らせるまちを目指すというもので、迷惑行為20項目が「安全・安心分野」と「まちの美化分野」に分けられ検討されています。(下記リンク、「モラル条例検討委員会」参照。)

安心・安全分野

まちの美化分野

 ・ 歩きタバコ
 ・ 車両、バイクの暴走行為
 ・ 自転車の無謀運転
 ・ 違法駐車
 ・ 落書き
 ・ 路上でのスケートボード
 ・ 酒に酔っての迷惑行為
 ・ 路上等でのすわりこみ
 ・ 有害ちらし(ピンクちらし)
 ・ キャッチセールス

 ・ ゴミや空き缶のポイ捨て
 ・ タバコの吸殻のポイ捨て
 ・ 犬の糞害
 ・ 放置自転車・放置自動車
 ・ 唾や痰を吐く
 ・ ゴミの分別ルール
 ・ 野良犬、野良猫にえさを与える(※※※)
 ・ 違法な屋外広告物
 ・ 廃棄物の投棄
 ・ 空き地の雑草の管理

今後、検討委員会は6月に開く予定。8月に案をまとめ、9月に市長へ提言、パブリックコメントの実施へと進みます。(下記リンク、「企画書」参照。)

この条例違反の罰則は、6段階で検討されています。「野良犬、野良猫にえさを与える」違反は、市民意識調査で最も低い迷惑度だったことから、軽い罰則をあてるとのこと。(下記リンク、「調査グラフ」参照。)

 

罰則等の区分

概  要

  指導(勧告)

 不作為(禁止)又は作為(復旧)等を要請する
 もの。従うかどうかは任意。

  命令

 不作為(禁止)又は作為(復旧)等を義務づける
 もの。服従義務が生じる

  公表

 指導や命令に従わない場合等に、その事実を
 広く一般に知らせること。

  過料
  (市長が科す。)

 形式的で、軽微な義務違反に対し、金銭の納
 付を義務づけるもの。

  懲役、罰金等
  (裁判所が科す。)

 行政上の目的や社会法益の侵害に対し、金銭
 の納付を義務づけるもの。

  ボランティア、研修等への
  参加の義務付け

 滋賀県で規定例があるが具体的な内容は未
 制定。適用例はなし。

◆北九州市モラル条例検討委員会 (モラル条例メインページ)
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=11899
◆企画書 (内容・日程の詳細)(
http://www.city.kitakyushu.jp/file/14110100/moral/1plan.pdf
◆調査グラフ (罰則の意識調査)
http://www.city.kitakyushu.jp/file/14110100/moral/sanko_ishiki.pdf


●3/6付け、読売新聞記事
(※クリックで拡大。)

福岡市は、公園などでの餌やりトラブル解消に、「地域猫」を導入しました。北九州市は反対に、モラル違反とし、罰則を持って取り締まることに・・・・。 こうした対応の違いを、行政はよく地域差と説明します。しかし、これだけ隣接する行政が正反対の対応をしたことは、地域差では説明がつきません。

▼モラルに反するって?
モラル条例は、餌やりをモラルに反するとしています。 もちろん、モラルは餌やりそのものではなく、そこでのマナーを言うことです。

▼罰則を軽くするから?
担当者は、こう答えています。しかし、そういう問題でしょうか? 餌やりを悪いこととして禁止すること自体、許せません。

▼市民の意識は?
餌やりに罰則を与えるとするのは、19.1%。特に不快に感じるなどは12、1%。他の迷惑行為の多くが50%前後の中で、極めて少ない数値です。 市民が、さほど悪いと思っていないことを、行政が無理やり悪いこととしている。そもそも行政には、愛護を啓発する義務があるのに・・・・

▼なぜこんな条例が?
この条例の担当は安全・安心課、動物愛護とは縁のない課です。そうした職員の立場から、犬猫問題をよく理解せず安易に加えられた項目です。 野良犬・猫は、野生動物?・・・こんなトンチンカンな理由が説明されてます。それを問いただしても、条例から外そうとはしません。この姿勢を改めさせるには、多くの皆さんの声が必要です。

●北九州市安心・安全課
Tel: 093-582-2911
Fax: 093-582-3889
Mal: sou-anshin@mail2.city.kitakyushu.jp




■経過報告と、緊急アピール

(随時更新)

◆12/14
安全・安心課の担当者と話す。「餌やり禁止」は、きわめて違法性が強いこと。禁止するのではなく、“ルール”に従わせるのが、大方の愛護行政であることを説明。 ここで職員は、野良を野生化した犬・猫と誤る。野生化した犬・猫は「ノイヌ」「ノネコ」と言い、法律上も野良と区分されていることを話す。 (野良は単なる俗名。) 職員は少し動揺、貴重な意見とお茶を濁す。

また、「地域猫」は環境省の検討会で、暫定的とされたとの説明を受け、野良猫(不幸な猫)は、いなくなるのが本来の姿だから、暫定的でよいことを話す。 理屈だけでは分からない効果、苦情を言う方々の気持ちの変化なども話す。 今後、法律家や弁護士などの検討会で決められることには不安があるので、節目節目に意見を言わせて頂くことで話を終える。 (同じ土地柄の、福岡県や福岡市とは大きく違う印象を持つ。)

◆2/22
検討委員会が開かれたことを受け、日本経済新聞に「モラル条例の記事が載る。その後、毎日新聞、読売新聞と次々記事が出される。(この条例には、どの新聞も懐疑的。)

◆3/3
「野良犬・猫は自然界の動物(野生動物)」との認識が、「餌やり」を規制する理由になっている間違いを問いただしたが、動物担当部署に確認したとの説明。(つまり責任逃れ。一度出したものを、引っ込める気はない様子。)

保険衛生課(動物担当課)の課長が間違いを認めたら、後はそちらの責任になることを告げて話しを終える。 (後で、衛生課長と話すつもり。)

◆3/20
動物担当の保健衛生課長と話す。 課長は、新聞記事の印象が悪かったことを受け、 実際は、全く違う、厳罰で当たるというようなことではないと説明。 (テレビ取材も受け、一生懸命説明した様子。)

そこで、罰則うんぬんではなく、規制(禁止)そのものが問題と話すと、 餌を与えることを問題視してるのではなく、 それによって、不幸な犬・猫が殖えることを問題にしてるとのこと。 課長は、昨年話した時とは考え方が大きく変わり、驚くやら嬉しいやら。 野良が「愛護動物」だと知って、気持ちも愛護に傾いたのか・・・・ (昨年は、猫捕獲器貸出し廃止を求めて話す。)

ただ、決めるのは検討委員会なので、口出しはしないとのこと。 しかし動物担当課として、「愛護法」を遵守させる責任はあると話す。 課長は、餌を与えることを愛護動物の命を守る行為として、 なんら規制するつもりはなく、 不幸な犬・猫を殖やさない方向で、言葉を考えたいとのこと。 愛護動物としての折り合いをつけながら、ソフトランディングさせたいとの意向。 (つまり、どちらの立場にも配慮し、 条例から外さず、妥当な言葉に置き換える考え。)

それについては、 くれぐれも餌を与えることが悪いと誤解されないよう要望。 こうした意向は、 後日、安心・安全課にも確認するつもり。

(この日は、“餌やりルール”や“地域猫”などについても話す。 課長は、これらの話しを参考にさせて頂くとして終える。)

◆6/23(金)
市のHPで検討委員会日程を確認。すぐ要望書を作成し検討委員長浅野氏の元に送る。
検討委員長に要望書を渡したく福岡大学へ電話。浅野教授は講義がなく、明日、学会で沖縄に立つという。自宅電話は教えてもらえず、ファックスだけを。

◆3/26(月)
安心・安全課と保健衛生課に送る。
検討会当日、安心・安全課に送る。しかし以前、問い合わせた方が市外の意見は受け入れないと聞いている。何とか検討委員会にのせて頂けるよう、動物担当の保健衛生課にも送る、併せて、課長に電話、法的な問題もある旨を伝え検討して頂くようお願いする。


◆緊急アピール
(掲示板等に貼りつけ、皆さんにお知らせ下さい。)

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■野良犬や、野良猫に餌を与えたら罰則?!

≪北九州市「モラル条例」に抗議を!≫

今、北九州市で、
「野良犬、野良猫に餌を与える」ことを禁止する条例が、検討されています。
(先日、読売、毎日、日経新聞などにも記事が掲載されました。)
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/classis/neko/neko05g.htm

これは、「モラル条例」と呼ばれ、
具体的な迷惑行為を20項目あげ、規制(禁止)するというものです。
(罰金も、検討中!詳細・経過報告は上記のHPに。)

市は、この規制の理由として、
H14・15年度の市民意識調査の結果、苦情が多かったこと、
「野良犬・猫は、自然界の動物として人が手を加えることなく、
自然の摂理にまかすのがルールである」ことを説明しています。

しかし、ここで「野良犬・猫は自然界の動物(野生動物)」というのは間違いで、
法律では「愛護動物」、実態も人が手を加えなければ、
満足に生きられない存在なのは、ご存知の通りです。
(検討委員会でも、イノシシの餌付けを引き合いに出すなど、
間違った検討がされています。)

この「野良犬・猫に餌」の規制は、「餌やり」を悪いこととし、
愛護動物への正当な取り組みである、「保護活動」や「地域猫」等を
否定するものです。
それは、「不幸な命」への救いの手を妨げるばかりか、
苦情の根本解決をも遠のける結果を招くだけです。

市はまた、全国3つの自治体のみ実施されている、
迷惑防止(処分)目的の猫捕獲器貸出しや、
回収車が定期的に犬猫を回収(処分)する、定点回収を行っています。

この旧態依然とした行政を、改善させるためにも、
間違った認識による規制は、条例から外すよう、
どうぞ皆さん、「餌やり規制(禁止)」に意見を送って下さい。

(北九州市安心・安全課)
Tel: 093-582-2911
Fax: 093-582-3889
Mal: sou-anshin@mail2.city.kitakyushu.jp


管理者
classis@m13.alpha-net.ne.jp"


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