最終更新日 2010.02.09
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建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ完結前夜サイン本プレゼント企画は、八月末日で終了させていただきました。たくさんのご応募をありがとうございます。
作品感想のお便りは従来通り、引き続きお待ちしております。
宛先 〒112−8001 文京区音羽2−12−21 株式会社講談社文芸図書第三出版部気付 篠田真由美
篠田への手紙に関する「ルールとお願い」を建築探偵告知板のページに掲載しています。初めての方はご確認下さい。
なお外封筒には差出人の住所氏名を明記のこと。常識だと思っていましたが、守られない方がいるので改めて。
建築探偵台湾版は現在売り切れとなりました。また新刊が届きましたらこちらに告知します。
*新刊のお知らせ***クリックすると拡大されます*
2010.02.09
4月に出る『緑金書房』の表紙ラフが波津彬子さんから届く。やはり波津さんにお願いして正解だったな、と思う。
新しいお仕事についての打ち合わせ。PHPが文芸に力を入れるというので、文庫サイズの雑誌「文蔵」に連載をさせて頂くことに。といっても、今年の連載はまずジャーロだし、SFJapanも続く予定だし、無論建築探偵も書かないとならないし、というわけで、連作短編を年の後半遅くからやらせていただくことに。PHP文庫の文芸文庫というのも秋から始まるというので、単行本で出たきり文庫に降りていない幻想小説など売り込む。こう不景気が続くと、単行本はマニア的なファンのためのみに出して、あとは文庫を買って頂くというふうにでも考えるしかない気がする。文庫なら単価は安いし場所も取らない。
立松和平さんが亡くなられたそうだ。62歳とこれまた若い。いつまでもあると思うな人生の残り。仕事できるときにしないとなあ。しかし仕事すると血圧上がるんだよなあ。不眠も出るんだよなあ。働かない方が長生きできそうな気もするけど、おまえ、他になんの能があるのといわれれば、なんにもないもんなあ。酸素と水と食料を消費する分くらい、読者に喜んでもらえる仕事をするのも務めだよなあ。
明日は夜間外出のため日記の更新はお休み。
2010.02.08
書き継いでいた短編を一応書き終える。50枚くらいか、などとほざいていたが結局69枚。予測の精度ってこんなものよ(居直り)。本当はせめて一日くらいは冷やしてから、読み直して手を入れる方がいいと思うのだが、明日は打ち合わせなので取り急ぎ手入れ。しかし書き終えたばかりは頭が腰を抜かしたような状態なので、部屋にいると、ぼやっと数独などに逃避してしまう。プリントした原稿持ってスタバへ。コーヒーは仕事場で飲んだので、新製品らしい紅茶のラテを飲む。ショートサイズでもトールサイズでも、同じティーバッグが入っているようなのは、少し釈然としないぜ。
戻ってきて、ああ、今日はエアロバイクも漕いでいないとあせりつつ、原稿に手を入れていたらFAX。なんか最近FAXを使うことが滅多にないので、紙詰まりを起こしてしまったりして、よけい焦る。ともかく一応最後までやって、まだ未定稿だから、と自分をなだめつつメール送稿。
昨日は夜久しぶりに血圧が上がって頭痛。仕事をしていると血圧が上がるのだった。遊んでいれば上がらないのであります。こう寒いと散歩にも出られなくて、その点も困るんだけど。ひとつ区切りがついたせいか、血圧はいくらか下がりました。やれやれ。
2010.02.06
やたらめったら寒いのだった。これではもうたれ込めているしかないぞ、というわけで、万歩計の数字はろくに動かないが、そこは諦めて仕事。短編書き続ける。実はラストの付け方で少々迷い。他にツレの注文でわかめ入りの食パンを試作してみたが、やはりわかめの塩気のせいか膨らみ方がやや弱い。味はどうかな。
読了本『復員殺人事件』 坂口安吾 角川文庫 雑誌の廃刊で中絶した坂口のミステリに、八年後高木彬光が書き足して結末を付けた作品。犯人の指し示すという「樹のごときもの」の解釈が、明らかに坂口が予定したそれではなく、大きなひねりを加えてあるのが面白くはあるんだけど、ちょい苦しいかなあという感じ。
『竜の涙』 柴田よしき 祥伝社 『ふたたびの虹』のばんざい屋が再登場した連作。北森さんの十兵衛や香菜里屋と同じくらい行ってみたい小説の中のお店のひとつですね、このばんざい屋は。今回はそれと同時に「女と仕事」という副テーマがあって、それがばんざい屋の女将の仕事と響き合うところに妙味あり。超絶なプロの仕事というより少し素人っぽい、作れそうな(無理だけど)料理というところもまたよいのである。
2010.02.04
昨日はついでがあったので、新宿区中井の林芙美子記念館に行ってきた。実をいうと林芙美子の作品はひとつもまともに読んだことがない。子供の時彼女の出世作『放浪記』の一部抜粋みたいなのを、なにかで読んだ覚えがあるのだが、行商の親について旅から旅へと巡る少女の切なさや痛みがダイレクトに来て、そういうものを文学として楽しむにはこちらは子供に過ぎる。ひりひり痛い痛いというわけで、以来手つかずのまま。
中井の家はベストセラー作家になった林が37歳で建てた家で、ずいぶん勉強もし、建築家や大工とも時間をかけてプランを練った成果が見事。数寄屋風の気取らない、使いやすそうな平屋で、客間より茶の間、そして風呂トイレ台所にお金をかけたのがよくわかる。絵も描いたという林は、とても美意識の高い、センスの優れた、でもそれをとんがらすのではなく、さりげなく居心地良さに溶け込ますことの出来る人だったのだなと、作品を読んでもいないのに、なにかわかったような気にさせられるのだった。
椿や山茶花の咲く広い庭がまた、さりげなくも美しく実に秀逸。ふきのとうの芽吹きや、福寿草の金色の花、そしてそろそろ梅がほころんでいる。あちこちに置かれたつくばいの水がすべて清らかに掃除されているのにも、心から感嘆させられた。これで入場料たったの150円なり。えらいぞ、新宿区。
今日は隣の青梅市の市立美術館で、なぜか開高健の写真展をやっているというので、ツレと出かけていく。恥ずかしながら、開高健は篠田とツレの若き日の文学的偶像でありました。まだ学生時代、小説を書いているという篠田に、ツレ、といっても無論結婚前ですよ、こいつが「これを読め」といって貸してきたのが『夏の闇』でありました。文学的な感動というのは、ストーリーにのみあるのではないということを教えられた本。文章の照り、張り、艶のみで読者を酔わせ引っ張っていく。脱帽でした。かといって篠田が恐れ入ったかというと、そこはあっさり「こっちに行っても無理だよな。じゃあやっぱり好きにやろう」というわけで今に至ります。純文学は肌に合わない。エンタメ命。ストーリー命。
2010.02.02
昨日から新しい依頼のための連作短編の最初の一本を書き出した。わりと短く、50枚くらいでまとめられるかなと思うのだが、この種の予想は篠田の場合しばしば狂うので、あまり責任持ってはいえない。
郵便局に行くついでにもよりの書店を覗いてみたが、角川の新刊なし。やっぱりこう部数が少ないと、地方の書店にまでは回らないのだろうなあ。というわけで、ここを見てられる方で買う気でいらっしゃる方、どうかネットで買ってやって下さい。1680円なので送料は無料のところもあるよ。