その2 スーパーマリオブラザーズ

 歴代の名作ゲームで間違いなく五本の指に君臨するゲーム、「スーパーマリオブラザーズ」。このゲームを知らない人なんてなかなかいないのではないでしょうか。ゲームを全くやらない人でも名前を知っているくらいですし。
 とりあえずパッケージを御覧下さい。↓

 これはみなさん見たことがあるでしょう。もちろん「スーパーマリオブラザーズ」のパッケージです。この絵だけでも結構有名なのではないでしょうか?
 でも、こっちは意外と見たことがないかもしれませんね。



 いきます、ボン。↓

















「スーパーマリオブラザーズ」取扱説明書







 よくこんなもの残ってましたねぇ、ウチに。
 しかもかなり状態いいです。ページも切れていません。いやあ、こいつは貴重ですよ。

 まあそんなことはどうでもいいんです。

 みなさん御承知のように主人公は「マリオ」「ルイージ」。日本だけでなく、世界的に有名になった兄弟です。


 アメリカで映画にもなったくらいですから、相当に名が知られています。


 まあ、その映画がおもしろかったがどうかは私の知るところではございません。あまりいい評判は聞きませんが、私は見たことがないので何とも言えませんね。

 アメリカでアニメにもなったらしいですよ。私は見たことがないから内容までは知りませんが。



















   第1章 マリオ巨大化

 さて、ここからはちょっと私的な素朴な疑問ですが、なぜ彼らはキノコを食べると一気にデカくなるのでしょうか? この現象について私なりに考えてみました。


 このキノコには成長が促進させる効果があるのではないか。つまり、このキノコが原因で彼らはデカくなるのではないか?


 彼らは毒でも混入されてない限り、キノコを食べると身体に何らかの反応が起き、結果的にデカくなってしまう。つまり、原因は「マリオ」と「ルイージ」にあるのではないか?








 私の考えた仮説はこの二つです。何かどっちも嫌なような気もしますが……

 前者が原因だった場合、これは大発見です。今すぐにこのキノコの成分を調べて学会に発表すれば、ノーベル賞は間違いなくあなたのものです。そして特許を取っていろいろと製品を作れば、あなたは一生遊んで暮らせます。

 後者が原因だった場合、今すぐに彼らを解剖しましょう。必ずどこかにあるはずです、身体がデカくなるために必要な何かが。それを見つけ、「マリオ」と「ルイージ」のことを歴史の闇に葬り去れば、同じくあなたは大金持ち。親孝行ができますね。






 実は以上の仮説は私が高校生の時に考えたものなんです。
 それから時を経て、ある日私は自分の家に「スーパーマリオブラザーズ」の説明書があることに気付きます。

「そういえば高校の時にあんなことを考えていたなぁ」
と思ってページをピラピラめくっていたら、なんとその謎の答えが書いてあったのです





 知りたいよね?
 じゃあ見せましょう、その衝撃の答えを!




























☆マリオのパワーアップ

☆パワーをくれる仲間達
レンガに変えられたり、消さ
れたりしたキノコを見つけて
助けると、彼等からパワーを
もらって、次々と変身します。
















なるほど、そうきたか!




 つまり、マリオたちはキノコを食べているわけではなく、パワーを分け与えてもらっていたのですね!

 何だ、私はてっきり食べているものだとばかり思っていましたよ。

 でもですね、小さい時に読んだ小学○年生とかに載っていたマリオの漫画ではキノコを食べているコマがあったんですよね。


 あれは間違いだったのですか。子ども向け漫画だと侮っていた漫画家さんはそこら辺の設定を調べずに自分の勝手な想像で描いてしまったがために、多くの子ども達に間違った知識を植え付けてしまったわけですね


 何て奴だ! 何て雑誌だ! これのせいできっと日本国民の多くは「マリオはキノコを食べて巨大化する」という間違った理解をしてしまっているに違いない!(←大袈裟

 でもこの設定、多分「マリオ3」以降使われてないですよね……。「スーパーマリオワールド」とか「スーパーマリオランド」とかにもキノコとか出てくるけど、キノコ王国とかじゃなかったりするもんね。……そこら辺突っ込んじゃダメか(汗)。

 でもスゴイですよね、あのキノコ動くんですよ。しかも半永久的に。
 そもそも物質というものには重力がかかります。そこで地面とキノコとの間に摩擦が起こり、ついでに移動しているのだから空気抵抗がかかります。
 にもかかわらず、等速運動を続けようとするあのキノコ。さらに何かにぶつかると方向転換をするという奇怪な現象。……頭が痛くなってきますね。















   第2章 マリオの世界の生物について

 「クリボー」、「ノコノコ」をはじめ、様々な不気味な生命体の生息するこの世界。右も左も不思議なことだらけです。例えば……。

 「クリボー」は踏まれるとやられてしまいますよね。
 踏まれてキレイさっぱり消えうせてしまいますが、普通の生物だったら内臓が華麗に飛び散りますよね。
 あのキャラは内臓が存在しないのでしょうか?
 どうやって生きているのでしょうね。


 「パタパタ」の翼はどこから生えているのでしょうか?
 やっぱり甲羅から生えているのでしょうか?
 ということは甲羅に神経が通っているのですかねえ。
 そもそも甲羅の色が赤いとか緑とかであんなに違っていいのでしょうか?
 だって、緑の亀は何のためらいもなく崖から落ちるじゃないですか。
 自殺ですよ、あれ。
 翼が生えても緑の奴は飛べなかったりするし。
 やっぱりあれなんですかね、赤いと性能が違うんですかね、緑と比べて三倍のスピードが出るとか。

 ……すいません、何でもありません。こっちの話です。


 「キノピオ」っていうのも凄い生き物ですよね。頭がキノコなんですよ?
 しかもみんな同じ顔で、身長もほぼ同じ
 どれがどれだか区別できないですよ。
 でも、彼らはちゃんと区別できているのでしょうね。できなかったら治安が維持できないでしょうし。
 もし誰かが罪を犯してもみんな同じ顔にしか見えなかったら犯人捕まえられないでしょう。
 学校の先生だって生徒の顔と名前が一致しないでしょう。そもそも先生と生徒が区別できなかったりして……。父兄参観とかになったら親と子供の区別がつかなくなったりして……。想像してみると嫌な光景ですよね。



 それにしても「クッパ」はなぜあそこまで「ピーチ姫」にこだわるのでしょうか?

 そして「ピーチ姫」、彼女は何回さらわれれば気が済むのでしょうか?

 城の警備がよほど手薄なのか、「クッパ」の手口があまりにも巧妙なのか、それはわかりませんが、「マリオ」が助けに行かなかったらどうなるのでしょう。少し考えてみましょう。






 ピーチ姫を手に入れたはいいが、彼女は心を閉ざしたまま。クッパは彼女の喜びそうなことは何でもした。
 豪華な洋服、宝石の数々、豪華な食事。
 しかし、彼女の心は動かない。それでもクッパは彼女のためなら何でもして、とうとう一つの国を破壊と殺戮の果てに作り出した。
「どうだ、これでお前はこの国の王女だ。今はまだ小さな国だが、いずれは全世界の王女になれるのだ」
 しかし、彼女は喜ぶどころかこう言った。
「私の心はあなたのものにはなりません!」
 そしてピーチ姫は最上階から身を投げ……。



 えっ、作品が違うって? そんなはずは……。

















   第3章 マリオ兄弟

 水の中でいつまでも活動を続けられ、斧が当たっても小さくなるだけで済み、崖から落ちても何事もなかったかのように復活する彼ら。
 「スーパーキノコ」を手に入れて巨大化し、レンガを素手で破壊し、あげくの果てに花を食べて手から水の中でも消えない火を出す彼ら。


 あの世界で「クッパ」よりも何よりも一番注意しなければならないのは彼らなのではないのでしょうか? そして一番謎なのも彼らでしょう。


 親の存在不明、住所不明、年齢不明。誰も突っ込まなかったが、こんなキャラが主役をやっていたんですよ。




 もし彼らが暴走したら……。間違いなくキノコ王国は火の海です。

 でも、ひょっとしたら彼らは「ピーチ姫」を助け出すために雇われたエージェントか何かなのかもしれません。
 とてつもない報酬でキノコ王国に依頼されていたのかもしれません。姫さえ助けられれば多少のことはやむを得ない、ということなのかも。じゃあ「キノピオ」たちは別に助けなくても……。でも、毎回律儀に全部助けていますよね。ではやはり全員助けるように依頼されているのでしょうね。

 まさか無償で引き受けたりしていないでしょう。最後の「ピーチ姫」のキスだけのためにあんな死に物狂いなことできないですよね。
 じゃあやっぱり……。




 でも、この問いにも少々の日の光がありました。もちろん取扱説明書に。ストーリーのところにそのヒントは載っていました。とりあえずそれを見ていただきましょう。

 ホレ。↓

〜ものがたり〜

 キノコ達の住む平和な王国に、ある日、強力な魔法を操る大ガメクッパの一族が侵略して来ました。おとなしいキノコ一族は、皆その魔力によって岩やレンガ、つくし等に変えられてしまい、キノコ王国は亡びてしまったのです。
 このキノコ達の魔法を解き、よみがえらす事ができるのはキノコ王国のお姫様ピーチ姫だけ。彼女は今、大魔王クッパの手中にあります。
 マリオはカメ一族を倒してピーチ姫を救出し、再び平和なキノコ王国を築くために立ち上がりました。
 テレビの中のマリオはあなたです。このアドベンチャークエスト(遠征)を完結できるのは、あなただけなのです。







 なるほど、それなら納得出来る。
 ピーチ姫にそんな能力があったとは知らなかった。ただの貴族かと思っていたらそんな技を持っていたのですね。クッパもさらうわけですよ。

 でも、その能力をうっとうしいと思うなら殺してしまえばいいのにね。

 あ、でもそれじゃあ子ども向けにならないか。












 ……ちょっと待って。
 このストーリーの中にすごく気になる記述があるんです。よく読んでみてください。


 「おとなしいキノコ一族は、皆その魔力によって岩やレンガ、つくし等に変えられてしまい」ってところです。

























……レンガ?






























確かマリオは何の躊躇もなくレンガをボコスカ壊してましたよね……。



























ひ、人殺し!
















 マリオは「おとなしいキノコ一族」を再起不能に陥らせているのです!

 何も悪い事していない住民たちを!

 ピーチ姫が魔法を使ったって戻らないっすよ、それじゃあ!

 なんということを……。














 気になる記述がもう1つ。「ものがたり」の右のページを見てください。

















このゲームは右方向スクロールのファンタスティックアドベンチャーゲームです。


































ファンタスティックアドベンチャー?






























そんなゲームジャンルだったんだ








みなさん、「スーパーマリオブラザーズ」はアクションゲームではありません。ファンタスティックアドベンチャーゲームです。間違えないように注意しましょう。




















   おまけ もしマリオがクッパに負けたら

 クッパに負けたマリオ、そしてそれを横で見ているピーチ姫。クッパがピーチ姫に向かってこう言う。
「俺を愛していると言ってみろ」
 クッパは瀕死で倒れているマリオの胸に指を突き刺す。
「さぁて、何本目に死ぬかな?」
 クッパの指がマリオの胸に刺さる度に苦痛に歪む声が辺りに響く。ピーチ姫は耳を塞ぎ、目を背ける。クッパは笑いながら次々と指を突き刺していく。そしてちょうど七本目に差し掛かった時、
「……愛します」
 ピーチ姫は泣きながら言った。
「何ぃ、聞こえんなぁ」
 クッパは七本目を軽く差し込む。
「愛します! 一生あなたについていきます!」
 クッパは満足げにマリオを放り投げ、高らかに笑った。
「聞いたか? 女の心変わりは恐ろしいのぉ!」
 そう言ってクッパは……。

 えっ、もういいって?
 この後マリオがクッパに復讐にいって、そこでピーチ姫が人形で……。

お粗末様でした。






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