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怪しい話−1

「由利千軒」

yuri 四国は愛媛県、松山沖20キロくらいの瀬戸内海に浮かぶ由利島は、現在は無人島でございますが、その昔は千軒の家があったといわれております。

 それがあるとき(弘安年中の1280年頃)、地震と津波によって沈降したというのが公式見解なのですが、ならば近く(?)の二神島などの忽那諸島にも大なり小なり影響があったはずですがそれは知られていません。

 もっとも、千軒の家となると敷地面積を考えてもかなり巨大な島でないとだめなわけで、津波でそれだけのものが沈んだというのはかなり脳天気な見解だと思います。

 あのあたりは、夏場は六月末から八月末くらいまで完全に灼熱の地中海ですから(笑)、水の確保ということを考えても、四千人から五千人分の飲料水、生活用水が降雨量ゼロで2ヶ月間供給できるだけの面積が必要なわけでございます。

 大雑把に計算してみますと、生活用水込みで、10リットル/日×人数として、240〜300万リットルとなります。

 こうした島の場合、山に降った雨を源とする地下水が減少しますと水の圧力が減少して海水が進入してきて、井戸を掘ったとしても海に近い側から塩水になってきます。

 つまり、大人数を前提とした安定した水資源となると、溜池が必要ということです。

 幸か不幸か電波少年で”謎の無人島”としてサバイバル生活の舞台となり、実際の島の映像をごらんになった方もおいでかと思いますが、とても千軒の家があったような島には見えなかったはずです。

 いずれにしても、一晩にして由利島は海中に没してしまい、現在の形になったとされ、そのときの子孫が対岸の愛媛県は三津浜〜高浜界隈に現在も生活しているとのことです。

 これを書くときに、ふと気になってネットで検索してみたのですが、由利千軒の伝説としているところがありました。ひどいのは、ある公式サイトの原稿と画像をほとんど丸ごとコピーして自分のホームページに転用している人がいたことで、ちとそれは違うんじゃない?と思ったりしましたね。

 そのページでは由利島の電話の記載なども、まる写しだったのですが、たぶんあのあたりの海域は某ドコモの800Mhz携帯電話が使えるはずです・・・無人島遊びには水を差すようですが・・・漂着したときは試してみてください。

 だめでも、狼煙を上げれば対岸に松山空港がありますから誰か来てくれることでしょう。

 なんか、アトランティス伝説っぽくてお気に入りの伝承なんですが、20年くらい前に地元の某国営TV局が潜水調査したことがあって、井戸の後なんかを写して放送していたように記憶しておりますが・・・定かではない。

 よく、おまえの実家も一晩で海に沈むんだろうという人がいるんですが、ええ、否定できないところが怖いですね・・・瀬戸内海っつうところは何でもありなんでございますよ。


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