SITE_MAP
怪しい話U−1

「今時の木乃伊」

 木乃伊(みいら)というと、エジプトというイメージがありますが、実際は世界中で作られています。

 もっとも、中味をくりぬいて薬剤を用いた腐敗防止を行うような木乃伊はやはりエジプト固有と言っていいようで、他の地域は自然乾燥で木乃伊になっているようです。

 ちなみに、エジプトの木乃伊で、体から取り出された内臓はどうなっているかというと内臓用の壷に入れて木乃伊本体と同じ部屋の中に安置されていることが多いようです。

 これは、内臓がやはり脂や水分、雑菌や酵素が多いだけに腐りやすく木乃伊化失敗の原因になりやすいためでしょう。

 以前に、死蝋化について少し書いたのですが、埋葬された環境によっては死体の脂が石鹸化することで蝋人形のようになってしまう事があります。

 これもある意味では木乃伊なわけですが、狙ってできるというよりも土地を中心に自然環境が木乃伊を造り上げる事があると理解すべきでしょう。

 ちなみに、即身成仏という木乃伊化もあり、これは穀類を絶ち、念仏を唱えながら生きたまま木乃伊になっていくというもので、出羽三山など秘仏という事になっているところが幾つかあるといいます。

 で、某霊能者のコメントによれば、成仏を求めるのなら即身成仏はやらない方が良かったんじゃないのかということになるようです。

 キリスト教系でも木乃伊化した司教や聖人が存在していますが、やはり強烈なのは伊太利亜のいわゆる骸骨教会ではないかと。

 これまた、某霊能者のコメントによると、近寄らない方がいいと思うと。

 まあ、木乃伊になるほどの宗教心というか信仰心はあっぱれということになるのかもしれませんが、それが逆に執着として縛るといわれればそんなもんかなあと。

 都市伝説の木乃伊と言えば、”黒いキューピー”が定番ですが、これも各種あるようです。

 話の始まりは、ベビーシッター役を信頼できる女友達に頼んで若夫婦が10日ほどの海外旅行に出かけるといったあたりが多いようです。

 一応、ベビーシッターを頼まれた女友達は若夫婦の家へ泊まり込んで面倒を見ることになっていたのですが、これは彼女が一人暮らしをしていたので特に問題にはならなかったようです。

 問題は、その女友達が交通事故にあって即死してしまったことで、さらに悪いことに彼女の下宿先には10日ほど赤ん坊を世話するという事に関してのメモの類が残っていなかったことがありました。

 もちろん、彼女の田舎の両親もそうした事は知りませんから、若夫婦の家には生後10ヶ月ほどの赤ん坊が一人残されることになったわけです ・・・ 8月の暑い盛りに。

 かくして10日後、若夫婦が旅行から帰って来て扉を開けると、むっとした熱気と何か腐ったような異臭が出迎えたそうです。

 女友達の名前を呼びながら子供部屋の方へ行くと、ベビーベットの上に黒いキューピー人形が置いてあったのですが、もちろん子守を頼んだ女友達がいるわけがありません。

 不審に思いながらも、その黒いキューピー人形の方へ近寄っていくと、ウワ〜ンという羽音と供に蝿が飛び立ち、変わり果てた我が子が姿を現したと言います。

 なお、死体に蝿がたかって卵を産み付けてそれがどれくらい成長しているかで死後どのくらい経過しているかと言うことはある程度わかるそうです。

 野外で死亡した場合は、虫や鼠などに遺体が囓られるケースが多く、場所によっては野犬などの少し大型の動物や烏などの野鳥も食べているようで、骨は次第に散乱する傾向があります。

 もっとも、こうした都市伝説めいた話でなくても、一人暮らしの男性や女性が突然死して1〜2年後に発見されたときには木乃伊化したり白骨化していたという実話は珍しくありません。

 冗談の様な話ですが、駅前の植え込みの中で浮浪者が死んで木乃伊化していた実話があり、文字道理、白昼の死角と話題になったことがあります。

 これは、ちょうど風通りが良い場所で腐敗臭が吹き散らされたことと、風で乾燥して木乃伊化が促進されたこと、人通りが多いため野生動物が近寄れなかったことなどが原因ではないかと考えられています。

 嘘か真か分からないのですが、ビルとビルの間に挟まれたまま動きがとれなくなって木乃伊化した遺体という話もあります。

 おそらく目立たないように自殺しようと屋上から飛び降りたモノの、途中の外壁で引っかかってしまい生きたまま木乃伊化したということになります。

 この手の話が変形したのが、いわゆるビルの隙間にいる男という都市伝説ではないかと思うのですが、長くなりましたので、今回はここまで。

(2004/08/03)


BACKNEXT