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怪しい話U−921

「氷の融解」

 地球温暖化に関しては、様々な原因説があるわけですが、”地球温暖化原因二酸化炭素増加派”とでもいった人達と話をしていて、妙なところで激論になったことがあります。

 激論になった事の一つは、”地球温暖化で極地の氷が溶けて海水面が上昇する”というもので、いわく、”北極や南極で氷が溶けて、その溶けた分だけ海水面が上昇し、南極大陸の氷がすべて溶けただけでも海水面は6m上昇する云々”と真顔で力説するあたり、もうこれは一つの宗教になっているなと。

 で、ふと気になって、”アルキメデスの原理を知っているか?”と試しに聞いてみたところ、”それが何の関係があるのか!今問題にしているのは氷が溶ければ ・・・”ということで、文字通り話になりませんでしたが(笑)。

 例えば、北極海などに浮かぶ氷山は、映画”タイタニック”などで海面に出ている部分よりも水面下の部分の方が遙かに大きい”ということが知られています ・・・ 氷山は全体積の85〜90%が海面下にある。

 また、御存知のように、南極には大陸があり、その大陸の上にも氷が乗っかっているわけですが、沿岸部分にも当然ながら氷が張っています。

 これに対して、北極には大陸がありませんから、極の周辺では概ね海の上に結氷していまして、北極では氷山の群れが密集していると考える事もできるわけです。

 ところで、氷が溶ける温度というのは御存知のように0度以上なわけで、南極大陸の上の氷が溶ける条件としては、南極大陸周辺の大気の温度が0度以上になるか、地熱が氷を溶かすほど上昇しないと駄目ということになります。

 これは、最高気温が0度以上になる日が数日は続かなければ南極大陸上の氷が総て溶ける事を心配する必要はないということで、南極の気温の変化を考えるとき、少なくとも私が生きている間は心配しなくてよさそうな気がします ・・・ ポールシフトでも起こらない限りはですが(笑)。

 このあたりで、アルキメデスの原理について書いておくと、”流体中で静止している物体は、それが押しのけた流体に働く重力と等しい浮力を受ける”ということで、今のところ少なくとも地球上では成立しています。

 わかりやすく書くと、海水中で静止している氷山や氷塊は、それが押しのけた体積に相当する海水の重さ(海水に働く重力)と等しい浮力を受けるということなんですが、ここで思い出して欲しいのは、同じ重さの水と氷を比べた場合、氷の方が体積が大きくなるという冷蔵庫の製氷室でも見られる現象があること。

 つまり、現在進行している地球温暖化にともなって平均海水面が上昇する現象は、海水温が上昇すると海水が(熱)膨張する事が主因であり、既に海水に浮かんでいる氷などが溶けて上昇する事が主因になることは物理的にありえないということ。

 もっとも、氷が溶けて海水面が上昇するというイメージは、氷河期の終わりとともに平均海水面が上昇した事から来ていると思われるのですが、その時と今とでは世界中の大陸の上にある氷の量が異なるわけですし、遅くとも21世紀に入るまでに、両極を除いて氷河期の氷はあらかた溶け終わっていると書いても、さほど的はずれではないと私は思いますが?

* 念のために書いておくと、極地で陸にまだ乗っかっている氷が溶けて海に流れ込んだ場合は、海水面が上昇するわけですが、その場合でも、溶けた氷の分だけ増加するというほど単純な話にはなりません。

 そもそも、地球温暖化のエネルギーは宇宙から来ているのではないか、それも太陽の周期外の活発化によるものではないのか?という立場に私は立っているのですが、だからといって他の可能性を総て排除する気もありません ・・・ それほど今回の変化はややこしいと言えます。

 ただ、二酸化炭素派が主導権を握っている害は、自分たち以外の学説はぜ〜んぶ嘘であるかのように主張し世論を誘導していることで、少なくとも彼らが温暖化の原因は複数あり二酸化炭素濃度の上昇もその一つに過ぎないとか言うことはまずありません(笑)。

 時に、彼らは真顔で、1985年以降の太陽からのエネルギー量と温暖化の間に相関関係が無いと主張したりするわけですが、これは実は諸刃の剣で、二酸化炭素濃度と温暖化に関しても期間の切り方によっては同じように否定的な結果が出たりします(大笑)。

 もっとも、環境ビジネスという言葉が誕生した事でも分かるように、既に地球温暖化対策を大義名分に、環境税を課税したがっている人達や原子力発電所を増設したがっている人達にとっては、地球温暖化の原因が人類の手である程度コントロールできる二酸化炭素濃度の上昇以外では困るとも言えるかなと。

 この辺り、太陽活動の活発化など人類が何をやっても無駄な変化が地球温暖化の主因だった場合、環境税を課税したり原発を増設する根拠を失うだけでなく、某S国から二酸化炭素の排出権を2兆円で購入するといった地球規模の環境ビジネスに税金を投入する根拠も無くなるわけで、なにかと困る人もいるだろうなとブラックに考えてしまう事があります(笑)。

 その一方で、首都圏で平均気温が後6度くらい上昇したら、庭にパンの木やバナナ、あるいはココナツやコーヒーの木を植えてのんびりと自給自足の生活をすればいいだけじゃないかと考えていたりもしますが、その場合も、東京湾に大突堤が必要だろうなとは思います(笑)。

(2007/07/13)


 史上最も温暖な時期だったとされる約9000万年前でも、南極大陸の約6割が氷に覆われていたという独逸のライプチヒ大などの研究報告が公開された。

 これまでは、当時(史上最も温暖な時期)の南極には氷床がなく、約2000万年前以降に発達したとの見方が多かったが、それが否定されたわけだ。

 この時代は、白亜紀チューロニアン期(9350万〜8930万年前)と呼ばれているが、恐竜に興味がある人達にとってはおなじみの時代でもある。

 もちろん、このことと地球温暖化が関連しているわけではないが、白亜紀並の気温になったとしても南極大陸の氷が全て溶けだして平均海水面が6m上昇する心配はしなくて良いということにはなるわけだ。

(2008/01/11)


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