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怪しい話−863

「寝 相」

 寝相という言葉を見て、寝姿のこと?というのはまだまだで、何か占いみたいな意味があるの?と思うようになればだいぶ毒されてきてます(笑)。

 ま、一番毒されて感化されているのは、PCの日本語入力ソフトですけどね(笑)。

 さて、寝相の話。

 夜寝ているときに、魂が抜け出すことがあるという話は、これまでに散々書いてきたところですが、熟睡している人を上下逆転させると抜け出した魂が帰ってきても入り込む事ができず、そのまま死んでしまうことがあるとも言います。

 面白いのは、轆轤首のときに少し書いた飛頭蛮も、首が飛んでいった後に残された体を隠してしまうと、体に戻れなくなった頭は弱って死んでしまうという話があります。

 寝ているときに魂が抜け出すのか、魂が抜け出すと寝ているように見えるのかは微妙ですが、水が飲みたいとかいった欲望があるときは魂が寝ている間に水を飲みに行ったりもするようです。

 これが、あの人が恋しいとなって魂が抜け出すと”生き霊”なわけで、そう考えると、少なからず誰もが生き霊になったことがあるのかもしれません ・・・ 水が飲みたい程度だとちょっとロマンチックではありませんが。

 寝相というのは、良い悪いという話があるわけですが、一糸乱れぬ体勢で朝までじ〜っと寝ているというのが良いと思いがちです。

 と、思わせぶりな書き方をするのは、それがそうではないからですが、やはり整体とも絡んできます(笑)。

 小さな子供には寝相が悪い子が多いわけですが、彼等は寝ながら自然に自力整体をしているのだと言われています。

 つまり、無意識の内に気持ちの良くなる方向へ動くことで体を整えているということですが、このあたりは操体法の方がわかりやすいかもしれません ・・・ ふわ、くにや、すとんというのを寝ながらやっているとういこと。

 したがって、寝相が悪いからといってヒモで縛り付けて寝かせるなんてことをすると子供は体を壊してしまうことがあります。

 一般論として、縛ったりして歪みを押さえつけて寝かせていると肺を壊す事が多いそうなんですが、美しく寝るとでもいいましょうか?そんな阿呆な美学に執着する馬鹿親を持つと子供は病気を抱えたり早死にしたりする可能性が増加するわけです。

 徐々に体ができてくると、寝ている間に動くくらいでは整体効果は期待できなくなるのですが、こうなると”おねしょう(夜尿症)”なんてことでなんとか歪みを解消しようとします。

 もちろん、夜尿症には精神的なストレスも関連するのですが、例えば疲労や高齢化などに伴って腰が硬直しても夜尿症や頻尿といった現象が起こります。

 病気というか、病的な現象というのは命を守ろうとする自己防衛が形になったものであり、一概に否定したりネガティブに考えるような事ではないと私は思うのですが、なかなか理解されない考え方のようです(笑)。

 股関節調整の某流派では、寝ているときに脚を数カ所縛る事が主力メニューになっているのですが、これに関しては以上の観点から長期間続けるようなことではないと思います ・・・ ま、釈迦に説法だと思いますけどね。

 そんなこんなで、寝相だけでもいろいろなことが推察できるのですが、仰向けに寝ることが出来ないという人が少なからず存在しまして、それは多くの場合、腰周辺に歪みが溜まっている人ということになります。

 あっさり言えば、仰向けに寝ることで物理的な力が腰周辺の仙尾関節や仙腸関節、あるいは股関節や(関節かどうかは微妙ですがずれますからねえ?)恥骨結合といった関節に掛かると歪みが助長されて痛みが発生するため寝ることができないということ。

 ケースバイケースなのですが、歪みが酷い人になると1年くらいかけないと駄目なこともありますが、危機感を持っていない人の方が多いようです ・・・ かなり危ない予兆なんですけどねえ〜。

 面白いのは、仰向けだと眠れないが、うつ伏せだと眠れるという人がいまして、これは関節への力学的な力の掛かり方が異なるからだと思われます。

 で、つらつらと観察していると、仰向けで眠れなくなった人はやがてうつ伏せでも眠れなくなり、横を向いて眠るようになります。

 この場合、痛い方の腰を上にして横を向いて眠ることが多いので、だいたい左を下にして脚を曲げてエビのように丸まって眠るようになります。

 腰の具合が悪い人ほど、エビ度が強くなり、胎児の姿勢とでもいったものに近くなっていくのですが、やがてこれでも眠れなくなります。

* 逆に最初から胎児の様に丸まって、掌は太股に挟み込む竜の臥眠法という養生法もあります。

 丸まっても眠れなくなると、座って箪笥や壁などにもたれかかって眠るようになるのですが、こうなるとほとんど眠れませんから慢性的な体調不良となります。

 面白いのが、マサイ族などで、槍を支点にして立って眠るというのを真似するのは体調がよほどよくないと無理です。

 これは、眠るだけならば、いわゆる泥のように疲れてくれば立ったまま眠ったり歩きながら眠る事が可能なのですが、そのまま眠り続けるのが難しいと言うこと。

 不眠症を訴える人の中には、肩こりや腰痛といった体の物理的な歪みが神経を刺激するために熟睡できないという人がかなり混ざっているようで、こうした人は歪みをとると眠ることができるようになります。

 ただし、不眠症と一口で言っても、精神的なストレスや内臓疾患などさまざまな要因がありまして、全員が全員、腰周辺を調律すれば眠れるようになるというものでもありません。

 で、どんな寝方してます?とか聞いてネタを増やしているわけです(笑)。

(2004/03/15)


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