0601 質問者 千葉 大丈夫かな?さん
Q:<過去問の点数の解釈について>
小6男子で偏差値60〜70の学校の併願プランを立てています。
これまでの大規模模試では思うような結果ではなかったのですが
(合格可能性30〜50%)、過去問ではだいたい合格者平均点が 取れています。
過去問での実績を信じていいのか、今年のレベルが違うのか、 悩むところです。
緊張してしまう子ではないので、チャレンジしてみようと考えていますが、
模試結果と過去問実績との関係についてどう考えたらよいのか ご教示下さい。
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回答者:関西 元・塾講師さん
A:子供さんご自身の分析力が最も的確であろうかと考えます。
模試と過去問で、各教科に傾向や難易度に差があるのかを分析してみます。
それと、過去問の中に塾などで学習済みの問題が含まれていたのかも調べてみます。
それらを総合してみて、合格の可能性が高いと考えられ、かつ受験したいと思われるのであれば、
子供さんの分析力を信じられることです。 模試結果よりも過去問実績を最優先することは、
申し上げるまでもありません。 難関校であるほど模試結果は当てになりません。
志望校別模試があれば、昨年度の合格最低点にボーダーラインが設定されているか確認してみてください。
1000点満点の入試本番において、合格最低点が600点であったとします。
同じく1000点満点の志望校別模試において、
模試受験者の平均点が600点以下であれば模試判定は不可能です。
なぜなら、過去問で合格者平均点まで取れる子供さんが、
合格最低点も取れないことになるからです。
全員不合格になるかもしれないと判定しても、差し支えないかもしれません。
そのような模試でも、500点以上をA判定、450点以上をB判定、400点以上をC判定・・・などのように、
母集団の分布でこじつけて判定を出しているのです。
人為的なさじ加減で変わってしまう判定基準は信頼するに値しません。
そのような模試判定はシュレッダーにかけてください。
過去問で700点を取れる子供さんが受ければ、同じように700点前後を取れる志望校別模試が信頼できます。
模試受験者の母集団が同じでも、傾向や難易度が変われば成績分布も変わりますから
入試本番の合否結果も変わります。 しかし、このように当然なことが理解できていない親御さんが
多いのかもしれません。 模試判定が当てにならないということは裏を返せば、
それだけ模試の質が悪いということにもなります。
今年の関東での入試日程は、一部の中学で昨年から変更がみられるものの、
基本的には同じ流れと思われます。 また、今年の小6が全体として特別に優秀であることもないでしょう。
傾向や難易度が変わる可能性を心配されるかもしれませんが、
それで不合格になったときは縁が無かったと割り切られることです。
特定の教科が易しい中学が関西にあるのですが、
ある年の入試で難しくしたところ入学辞退者が続出したためか、翌年は満点続出の易しさに戻りました。
このようなことを一度してしまうと、その教科が好きな生徒は志望しなくなります。
真の難関校ほど傾向や難易度を急激には変えてこないものです。
「新・受験は要領」(和田秀樹著;KKロングセラーズ,1994年,定価861円)を持っておられましたら、
「いい大学ほど傾向を変えてこないから、安心して受験勉強ができる」(112頁〜114頁)
を読んでみてください。 中学受験で安全策を取ると、
大学受験でも安全策を取ってしまうことになりがちです。
それにしましても、首都圏の中学受験関係のガイドブックには、
「激戦」や「強気受験」といった言葉が並んでいるので呆れます。
各中学から広告料をもらっているのであれば、「門戸は広くなっている」や
「定員割れの中学が増えている」とは書けないのかもしれません。
関東のことは詳しく存じあげませんが、関西であれば競争倍率が従来より大幅に下がっている中学でも、
相も変わらず難関と呼んでいるのですから笑止千万です。
また、複数校に出願しているのに、なぜ強気受験とけなすのでしょうか。
真の強気受験とは、難易度がどうあれ1校にしか出願しないことを指すのです。
妥協して人気の無い中学にも入ってもらわないと、
受験産業が潤わないということなのかとまで疑ってしまいます。
そして、不合格をネガティブなものとしか捉えられないのかとも感じます。
中学受験での不合格をばねにして、中学受験で合格した同級生たちを大学受験で見返していった
子供さんは沢山おられます。 中学受験に失敗して高校から中高一貫校に入学した生徒からすると、
中学からの内部進学者は軟弱に見えるようです。
公立中学でいわゆる番長と喧嘩してきた猛者もいますからなおさらです。
桶狭間で謡を催している今川義元に、織田信長が襲いかかるようなものです。
中高一貫校では高校受験が無いために、中学時代に中だるみが起こります。
その際に、「公立中学の生徒は高校受験に向けて日夜勉強している」というような発破のかけ方をする
先生が私立の中高一貫校にはおられるのです。 公立中学を持ち出して生徒に気合をかけるのであれば、
その中高一貫校は公立中学以上にゆとり教育を行っているということなのでしょうか。
ですから、高校受験を行っている中高一貫校は、中学からの内部進学予定者にも、
高校受験と同じ日に同じ問題を解かせて成績順位も出すべきなのです。
中学受験に失敗した連中に追い抜かれているという現実をつきつけるのが、
中だるみを刺激するには最も有効です。
関西からの記念受験生は物見遊山気分ですから、「ミニーちゃんと記念撮影しちゃおうかなあ!」
などと入試会場ではしゃいで、関東の受験生と保護者のひんしゅくを買うかもしれません。
人間教育をうたうのであれば、恥知らずな受験生の合格は
取り消すぐらいの中学があって欲しいものです。
子供さんのご健闘を祈っています。
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