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北の国から2000リベンジ編

 98年に道東〜道央列車の旅でさんざん味わい尽くした北海道でありますが、実は、ところどころ欠けるピースがピッタリはまるには、ここと、ここと、ここって具合に足りない部分が段々とクローズアップされて来たわけ。再度収集した地に足のついた地元情報等々で、ほぼ同じルートを今度はレンタカーで辿り「今度こそ」とリベンジマッチに燃え上がったのである。プライベート版『北海道ジグソーパズル』の完成を目指して、2000年10月ついに旅立つ! 今世紀最後の北海道をとことん味わい尽くそうではないか。

10月19日(木)第一日 我、晩秋の北海道に上陸せり

 格安ツアー使って往復航空券とホテルとレンタカー押さえた関係で、出発便は午前11時台とかなり遅めでほとんど半日潰れてしまうのは致し方ないか。イヤなら個人でチケット押さえればいいのだから、ケチケチツアー常連組はこういうところはあっさり納得し不平不満はお腹の底に収めて、カウンターのJALの綺麗なお姉さんにも笑顔で「行って来ま〜す」って感じ。ま、不細工なオバさん相手だったらこうは行かないかもしれませぬが…(^_^;)。東京も北海道も本日快晴とのこと。気になるのは前日に全道で吹雪いたという初雪便り。レンタカーで峠越えする予定のほとんど『サンデードライバー』としては、チェーン巻いてケツ振りながら雪道を走ろうなどと大それたドライブテクニックの持ち合わせもなく、イヤ〜な予感を感じつつ、なかなか開かないゲートにイライラしながら出発ロビーでスポーツ紙などおもむろに広げてみたりする。シリーズ予想にいちいち頷いたりして気を紛らわす(^_^;)。ま、行ってみなくちゃ分かりませんや。

 一日一本しかない帯広行きJALは思いの外混雑しており、平日便にも関わらず何と満席。最近じゃあ新千歳空港避けてこっちから北海道を旅するツーリストが増えてるちゅ〜ことか。ま、便数少ないから当たり前って声もあるけど(^_^;)。何にせよ、一緒に飛んでくれる人数が多いほど「落ちるときは一緒」って安心感が心強い。例によってもたもた時間待ち十数分遅れで、やっとこ滑走路からふわりと浮かび上がって一路北の大地へ。JASやらANAと違って揺れるのよね>JAL。ツアーの関係上久々JALの震度6クラスの大揺れジェットで本も満足に読めないのだ。まったくもって大嫌いな航空会社なのさ。それによく落ちるじゃん>JAL(-_-メ)。来年こそJASで行くぞと心に誓ったのも束の間、綺麗なスッチーのお姉さんにクラクラしてちょいとその決心も保留しておこうか(^_^;)。機内サービスのコーヒーもワシだけ気持ち多めに注いでくれた様な気もするぞ。

 帯広空港は穏やかな日差しに包まれていたけれど、薄着の東京モンにはメチャ寒かったなあ(^_^;)。体感温度のギャップがたまらなく北海道なのだ。十勝平野の空の広さを思う存分味わうためグルリと首を回す。360度の地平線。札幌、旭川あたりでは味わえない『でっかいどう』を実感する瞬間である。この感動を切り取って保存しようと持参のデジカメをパチリ。おやぁ、シャッター降りませんよ。前の日に電池充電したばかりなのに…(-_-メ)。ま、こういう細かなトラブルは旅に付き物ゆえ早々に記念写真を諦めて、我が網膜に焼き付けて脳裏に保存しておくことにする。電脳ちゅ〜より生脳ってわけね(^_^;)。レンタカー屋のお姉さんの説明は相方に聞いて貰って、今回の計画立案者たるワシが、早くも午後一時過ぎになってしまった日程の調整に頭を悩ますことになる。「さて、どこ行こう」。油断してるとすぐ夕方になっちゃうのは目に見えてるもんね。途中の観光スポットはぜ〜んぶ切り捨てて、前回の北海道旅行のリベンジでもある『十勝牛のステーキ』に一直線である。ステーキなら池田。池田ならワイン城。例年通りなら朝からサッポロクラシックな旅であるはずが、今回はドライバーはワシ一人であるため(相方はオートマは運転出来ないと固辞)、白のヴィッツ・ノンアルコール号いざ発進。排気量小さいけれど、内部が広くて運転しやすいのがこの車のいいところ。非力なところが玉に瑕ですが、今回の旅は煽られてもぶっ飛ばさないことをここに誓います。

 カーナビを説明書熟読せずに「ま、こんなもんでしょ」とセッティング。池田ワイン城はああ行ってこう行ってそう行くのである。「分かった?」「分かった!」ま、方向だけは分かったってことさ〜(^_^;)。帯広空港から池田までの道路が気持ちいいほど真っ直ぐ状態。大型車に抉られた轍の跡でハンドル取られるけれど、流れに乗るとあっという間に70、80`は当たり前のスピード感。ほとんど高速道路状態。ネズミ取りやってないか心配だったけど、捕まるのは先頭と最後尾だって聞いてたので、「ま、いっか」。ビュンビュン走ると1時間弱で池田の市街へ。とにかく信号があるとそこは繁華街なんだなって分かる程度。JRの駅前過ぎちゃうと茫洋と拡がる大地がお出迎えって感じさ〜。そう言えば、語尾に「さ〜」って付けると北海道っぽい喋りになるのさ〜。ふむふむ。これが北海道弁なのかな。

 ワイン城のレストランで分厚いステーキに舌鼓。西日を浴びながら汗だらだら状態で、本当にこれが北海道?って思うほど室内はポッカポカ陽気であります。こっちの人って暖房過剰に効かせるよね。だから結構みんな薄着なのよ、部屋の中じゃ。さんざん食って満腹して後で告知板見るとつい先日まで、ワイン祭りか何かで『牛一頭コース』とか格安で頂けたらしい。何と間が悪いことよ(^_^;)。この後もハンドル握る関係で無料の試飲ワインは舐める程度。ライトボディでワシの好みじゃなかったし…。国産ワインはどうもイマイチかな。赤はボルドーに限るのさ〜。でもさ〜、車じゃなかったらグビグビ飲んでたさ〜(^_^;)。

 夜の移動はもう懲り懲りなのでワイン城に長居せず、さっさと帯広市内へGOである。西日が眩しくて辛抱たまらんドライブ。相方のリクエストでちょいと町はずれのアイスクリーム屋に寄る。じゃがいもアイスなんて初めて食べました。イモっぽいっす(^_^;)。そのままやんけ。ナナカマドの赤い実を眺めながら、更けゆく北海道の秋を満喫する。あとは夕方前にホテルにチェックインして温泉入って湯ったり気分でサッポロクラシックをもういらないってほど浴びたいのである。北海道ホテルに関してはリピーターである我々は道も間違わずスムーズに市街を通り抜ける。街中でも70、80`当たり前の世界はやっぱし凄いっ!道が広いからこそ出来る芸当だわね。でもさあ、交通事故死ワーストワン県ってのも頷ける運転マナーの悪さってのもあるのさ〜(^_^;)。煽る煽る。遅い車にはピッタリ付けて、ジグザグに何台も追い抜いて行くのだけは「事故って死ぬぞ、お前」ってしか思えないのであった(^_^;)。東京じゃほとんど暴走族じゃん。おっと、最近の関東方面暴走族はノロノロ運転でこんなにスピード出さないっけ。

 北海道ホテルは2年前と同じ顔でワシらを迎えてくれました。部屋でまず一本。グビっとサッポロクラシック。帯広探検隊は晩の食糧確保すべく深まる夜の帳を潜って繁華街の奥へ。ところどころ閉まった店が散見されるネオンの消えた闇の奥へ。こっちの人ってお休みタイムがちょっと早すぎないかい? バタバタ店が閉まる前に帯広でのリベンジである『豚丼』を食すべく、豚丼ならここと伝授された『ぱんちょう』を探す。なんだぁ、すぐ駅前にあるじゃん。まだステーキの余韻がお腹回りに残っているので、腹ごなしに第二目的地である『六花亭本店』へ電撃侵攻す。相方はあれもこれもとバスケット一杯買いまくりであるが、ワシはタダだけどメッチャ美味いコーヒーを頂く。19:00のラストオーダー前に『ぱんちょう』に戻り、花びらのように広げられた豚の切り身が咲き誇る帯広名物・豚丼に「おお」と感嘆の声を上げる。白いご飯の上に豚だけである。物凄くシンプル。メニューも豚丼と汁物だけ。いっそ潔い。野菜の付け合わせもなく健康にはぜ〜んぜん配慮してないけれど、たれの浸み具合、炭火での焼き具合が絶妙で、名物にも美味いモノありじゃんと我が灰色の脳髄にインプットされたのである。ホテルに戻れば、世界でも珍しいと言われるモール温泉に浸かってビール浴びてバタンキュ〜で夢の中へ。

10月20日(金)第二日 峠越え圧雪警報に戸惑う

 帯広から一気に富良野〜美瑛〜旭川へ。のはずだったが、帯広市内を抜けていきなり冷や水を浴びせられる。道路情報を告げる電光案内板が『狩勝峠圧雪警報チェーン装着』だなんて…持ってませんて>チェーンなんか(^_^;)。峠越えしなければ富良野には行けないし、別ルートなら日勝峠で同じ目に遭うのは目に見えてるし…。富良野をパスしても、最悪遠回りして旭川に入れればいいか。先日の雪便りが恨めしくも我々の足を引っ張ってくれるのだ。一つ道間違えて行って戻ってだと日が暮れちゃう北海道でありますが、まあ、朝が早いってのが唯一の救いてところか。「よ〜し行ったらんかい」ってなもんです(^_^;)。前進あるのみで数十`。いい天気じゃありませんか。窓を開ければ冷気が忍び入って来ますが、日なたの体感温度はかなり暖かな感じ。これなら雪も溶けるはず。そう言えばその後の道路案内板にはチェーンのチの字も書いてないじゃん。う〜む天は我に味方せり。ホッと一息。雪も消えて薄ら寒かったけど狩勝峠の景色はなかなかであったぞ。見渡せば山々は雪景色ではある。この分だと十勝岳ドライブコースはパスすべきか。地図を眺めつつルート変更に頭を悩ます。道が良すぎて単調になりがちなドライブには格好の刺激ではある(^_^;)。

 まずは富良野駅前で昼食。前回の失敗を踏まえてしっかり『唯我独尊』というカレーハウスを事前チェック済み。前回あれだけ夜の富良野市街を探し回ったのに、なかなか見つからなかったのも頷ける場所にひっそりと自己主張してました。実は今回も近所を3周ほどグルグル走ったのはほんの蛇足(^_^;)。おお、味のあるログハウス!(なんて小汚いログハウス!)暗くてムードある板張りの内装がグッドだなあ(昼間っから薄暗くて隙間風で薄ら寒くてトイレもばっちい勘違いカレーハウスだわ)おお、この味。シンプルで味わい深いワイルドさ。バタじゃががホクホクと美味いのだ(具も入って無くて大して美味くないルーに、自家製ソーセージぶつ切りにしてやたらめったら載せればいいってもんじゃないコーンの山。ああ、うんざりだわ)。そうそう、確かに言う通りなところも認めます。これで千円近くもぶったくるのならJR品川駅のコーヒーショップ兼カレーハウスのローストカレーの方が確かに美味いのだけれど…値段も780円だし…。ま、土地柄を味わうってことが旅先では大事ってことで同行者には納得していただきました(^_^;)。

 近くに見える十勝岳は雪を被って真っ白け。こりゃ雪道も覚悟して突撃するか、そこまでして行くほどの場所でも無かろうと同行者と侃々諤々の末、望岳台方面侵攻作戦は急遽変更。美瑛でパッチワークの丘やらケンメリの木やらセブンスターの木を探して俗っぽく観光してみようかってなことに相成りまして、美瑛方面こちらの標識目指してひたすら走って小一時間。あったあった、ありましたよ。パッチワークの枯れ野原(^_^;)。芝生の禿げ掛かった冬の国立競技場みたいな丘にパラパラとまばらな林が、それらしく見え隠れしているではないか。こんな木を見にわざわざでっかい観光バスが、こんな狭い道に入ってくるのだから何をか言わん。無理矢理観光地化しちゃうのも考えものだな。農家の人は大迷惑してるんだろうなあ。そういう我々だって、こんなところにまで出没してるのだから同じ穴の狢ってことなんですけど(^_^;)。愛想のいい野良犬たち(首輪してたけどどう見ても野良だな)に見送られながら、非力なヴィッツをぶいぶい言わせて旭川へ一気。いや〜ヴィッツって燃費がいいです。ほとんど燃料メーターが振れないんですもの。けちけちツアーにはピッタリのレンタカーだなあ。ま、この値段だったらこの車しか貸してくれなかったのは事実でありますが…(^_^;)。

 旭川では相方と再度『三浦綾子記念館』へ行く約束をしてあったので市内へ入る前に寄る。彼女の追悼コーナーを眺めつつ旭川での彼女の大きさを改めて感じ入るのである。ここのオリジナル本の革カバーが出色の出来上がりで相方がハードカバー用に購入。前回は文庫用だったので「同色でコーディネート」したのだそう。そんでもって明日も『塩狩峠記念館』へ足を運ぶのである。マニアックでしょ? えっ三浦綾子ファンはそんなの当たり前? いや〜そうなのかあ、ワシ一冊も三浦綾子って読んだこと無いもんなあ(爆)。そんなヤツが2回も通ったなんて前代未聞だったりして(^_^;)。読んではいないけれど、『塩狩峠』の殉職した鉄道員さんについていろいろ説があって、信仰について深く考えさせる部分もなきにしもあらず。気になる方はぜひご一読を。んで、曾野綾子(三浦朱門と結婚してる)と三浦綾子って同一人物?って相方に聞いたら「ばっかじゃないの」だって(^_^;)。

 夕暮れ迫る旭川。今夜の宿はパレスホテルである。前回はホテルで失敗しているだけに今回は雪辱戦であったが、早くも失敗の予感(^_^;)。駐車場のオヤジからして何様なんだお前ってほどいけ好かない態度で、東京ならそんなヤツは首だろって程度の低さ(-_-メ)。旭川のイメージを一気に下げてくれましたなあ。帯広が素晴らしかっただけにこのギャップが否が応でも目立ってしまう。案の定、部屋は狭っ苦しくて窓が開かず乾燥しすぎのツインであった。寝るだけって宿だな。こんなホテルにゃ宿泊代以外一銭も落としてやらないぞ。さっさと夜の街へ。帯広より体感温度はグッと下がった感じである。ラーメン食うにはうってつけの気候である。

 旭川はやっぱラーメンでしょ。味噌より醤油でしょ。一軒目は前回定休日で断念した『天金』である。場所的にはホテルから一番近い。『蜂屋』の隣りね。「う〜む」美味いのだけれど、どっちかというと脂ギトギト系なのよね。豚骨より醤油が利いていて濃厚だけどまさしく醤油ラーメンだな、これ。さ、次行くぞ。ここでちょっと待ったコール(^_^;)。「はしごは無理」と相方が音を上げたので仕方ない。腹ごなしに市内観光でも致しましょうか。それとも気分を変えて海鮮料理屋ってのは如何? 旭川のネットでお勧め店をチェックしておりましたので、んじゃ、そこ行ってみようか。ところがですね、その店『おおくぼ』の看板がないのである。確かにここの建物なのに…あれれのれ。潰れたのか改装中なのか。とにかく看板一切が取り外されちゃってるのである。そりゃないんじゃないの。ホテルにあった食べ物屋ガイドにはしっかり店名載ってるのに。呆れ返るやらひっくり返るやらで、もと来た道をとぼとぼ戻るのであった(-_-メ)。ま、そのおかげで、別のラーメン屋でメッチャ美味いラーメンに巡り会えたのだから言うこと無いか。東京各地にも支店のある『山頭火』である。わざわざ旭川で食わなくても東京で食えるからと敬遠しておりましたが、それは大いなる間違いであった。ここに声を大にして言いたいっ!ここの塩ラーメンはうんまいっす!「絶品だね」と相方とも意見一致を見ました。これだけ美味いのにこの時間帯はガラガラですぐ食べられるのがグッドでありますぞ。東京ならこんな時間行列でしょう。これだけの街にこれだけのラーメン屋があったら飽和状態でそれほど並ぶ必要ないってことかも(^_^;)。ま、旭川ってラーメン屋だらけなことは間違いないっす。帰り掛けに、まるかつデパート内の富貴堂MEGA書店を冷やかす。ここの本屋が旭川では随一と個人的には思っております。こういう本屋が町田にも欲しいもんだなあ。でも荷物の重さを考えて新刊本購入はじっと我慢の子であった(^_^;)。

10月21日(土)第三日 塩狩峠から神居古潭へ。札幌でススキノで舌鼓の夜

 朝、開館時間も確かめないで一気に塩狩峠へ。バカだね。あっという間に着いてしまって、時間早すぎて『塩狩峠記念館』は誰も居なくてカギ掛かってました(^_^;)。JR宗谷本線塩狩駅は無人駅でありました。駅舎には誰もいません。待合室に記帳用にノートが置いてあって、いやあ来てるんですねえ、ここまで。コアな三浦綾子ファンの方の書き込みがあちらこちらに。昨年開館したばかりでガイドブック等には出てないことが多いのですが、知る人ぞ知る存在ってわけだ。開館時間に近づくと次々と車がやって来てオバさんたちがワラワラと出て来るんだもの。初老の夫婦者もいましたっけ。ここの建物は三浦綾子の旧宅を移築した珍しいモノで、『氷点』を投稿した当時のお店そのまま再現されているのである。興味ある方はぜひ。興味のない方にはお勧めいたしませんが…ま、そういう存在と思って下され(^_^;)。個人的には亡くなる寸前の三浦綾子の近影が興味深かった。最後まで信仰の人であり作家であった40歳代以降の彼女の人生の重みがズシリと来訪者の心に語り掛けてくるのである。年取ったなあなんて黄昏てる暇はないのだよ>40代の諸君。たまに通り過ぎる列車の音だけが響く閑静な佇まいを振り返りつつ、元来た道を辿って雨が上がった和寒から比布を一気に通過。お昼は旭川ラーメン村で。ここにも『山頭火』があるのよね。混んでいるのはここだけ。ネットの掲示板でもラーメン村はダメだって聞いていたので、なるほどと思った次第。相方はよほど気に入ったらしく、またしても塩を注文。醤油もなかなかイケました。後で聞いたんだけど、ウチの職場の同僚が同じ時期北海道を旅行していて、同じ時間に同じ場所にいたことが判明。ラーメン村の左端と右端の店にそれぞれにいたのだそうだ。その場で逢わなかったのが不思議なぐらい。偶然とは恐ろしいっす(^_^;)。旭川の宿泊先まで一緒であった。ま、同じリピーター同士、行き先はだいたい似通ったモノになっちゃうんだね。

 もう二度と来ないであろう旭川の街並みを脳裏に焼き付けつつ、いざ札幌へ。途中、前回寄れなかった神居古潭に途中下車。渓谷美が売りらしいんだけど、はてさて層雲峡の小型版なのかしらん。こんだけ一般道でぶっ飛んでるなら高速使うまでもないや。というわけで国道沿いの標識に従って景色の変化に気を付けていると、あったあったありました。石狩川沿いに開けた渓谷が紅葉を伴ってわざわざやって来て見る人だけにひっそりとその美観をサービスしてくれました。来ない人には分からないその地味めな美しさ(^_^;)。吊り橋は工事中で渡れなかったし、売店の類は一軒だけ細々と営業してましたねえ。そんでもって、訳ありげな昭和初期風のカップルが、来なくなって久しいバス停の前のベンチに佇む不思議な光景に何だかタイムスリップして来たような錯覚を覚え、廃屋の側に置かれた花束は多分、ここから身を投げて自殺した息子を偲んで供えたものに違いない(ちょいと想像力過多でありましょうか(^_^;)と物語世界的な白日夢に浸ったのでした。未だにフリーズしたままの不思議カップルに別れを告げ、再び夜の宴会が待つ札幌方面(ススキノとも言う(^_^;)へ国道12号線をひた走ったのであります。

 いやあ、こっちまで来ちゃうと内地と景色は変わりませんなあ。山梨の大月あたりを延々と走ってるって感じ。北海道って気がしないのさ〜。交通量も旭川あたりと比べると格段に多い感じなんだわ。道の駅ってのも北海道ならではですねえ。一般道でPAがあるなんて東京では考えられないもん。滝川、岩見沢と一気に通過。80`近くでかっ飛んでるんだけど、おっとっと、パトカーに捕まってるヤツもいるじゃん。慌てて60`程度にスピード落としたりして(^_^;)。しっかし、どういう基準で捕まえているんでしょうか。何`オーバーまで大目に見てるのかな? そう言えば、すれ違ったパトカーもすっげえスピード出してたっけ。札幌市内は思ったほどではなかったけれど、うんざりするだけの渋滞はしておりました。なんせ今日は土曜日だったのよね。でもまあ、都内の首都高10数`ってほどじゃないから、それだけが救いって感じか。午後3時過ぎにはチェックイン出来るかと甘い考えでおりましたが、しっかり4時半過ぎちゃいました。札幌後楽園ホテルの駐車場って延々地下3階までグルグル潜って行かなきゃならないので、結構かったるかったりするのよね。それでも旭川パレスホテルに比べると雲泥の差ですけど(^_^;)。大通り公園に面しているので、あちこち出歩くときにはなかなか重宝するホテルとして覚えておいて損はないですぞ。

 FADV札幌オフは総勢8人。ススキノの『春花秋灯』で日本シリーズ第1戦が行われる中、某シスオペS氏と数年ぶりにサッカー談義に花を咲かせつつ、巨大なホッケにも舌鼓を打つ。やっぱし北海道の飲み屋さんは肴も結構イケてます。ビールはサッポロクラシックだし、札幌移住者のS氏お勧め日本酒は増毛の国稀酒造の鬼殺し。こっちはちゃ〜んと日本酒は冷や徳利で持ってきてくれるのがいいね(^_^)。水が良いから喉越しが軽い軽い。お値段リーズナブルでなかなか。今まで千歳鶴と男山オンリーだったので、北海道でのレパートリーが増えました。帰りの新千歳空港でちょいと探してみましょうか。翌朝は朝から小樽行きなので朝までカラオケ組と分かれてホテルへ。飲んでる場所と泊まる場所が近いってのはまことによろしいね。火照った頭を冷やしながら深夜の大通り公園を歩く。こっちはもう冬なんだなあ。酔っ払いにはまっことよろしい環境ではある。こういう鎮静作用があるからして、六本木みたいに暴力沙汰は滅多にないんじゃないの?

10月22日(日)第四日 日曜日の小樽はゴーストタウン状態で…さらば北海道

 札樽自動車道を行かないで国道12号線でせっせと小樽へ。このスピードなら高速乗る必要ないもん。と思っていたら途中工事箇所でむずかってしまいましたが、「ああ、だからこっちの人たちは高速乗るのね」と納得いたしました。スピードというより工事のイライラを避ける精神衛生上の理由ね。札幌市内はほとんど2車線で快適この上なくぶっ飛ばす。気分は北海道人ってか(^_^;)。アクセル踏みっ放しだもんね。あっという間に銭函あたりから海岸線が開けて来るのだ。海、海、海。景色いいっす。小樽までは午前中は意外なほどスムーズに到着。渋滞覚悟だったけど、ほとんど人気のないJR小樽駅前でふと考えた。こっちって元々そんなに人が居ないんじゃないかってね。小樽だって、オルゴール堂やら寿司屋横丁以外はさほど人出が無く、裕次郎記念館だって小樽築港方向だし、マイカル小樽あたりへ行けば観光客がワラワラ湧いて出てくるのだろうけれど、余市側の小樽は人気も疎らな街並みだけが日差しを浴びて、ほとんどゴーストタウン状態(^_^;)。それでも営業している札幌でも某氏に勧められた『伊勢寿司』の暖簾をくぐる。団体客が来てるとかで、なかなか握って貰えなかったけど、北海握りはネタが新鮮プリプリ。カウンターに座っちゃったもんで、オヤジが握る先からパクついちゃったからして何をどう食ったかうろ覚え(^_^;)。ホッキ貝とタラバガニとウニが美味かったなあ。前回の蝦正鮨といい勝負である。どっちにせよ、寿司屋横丁は避けた方がいいという結論は出ましたな(^_^;)。あそこは食中毒患者出したまま保健所勧告無視して営業続けた剛の者もいるそうで、奢れる小樽の寿司屋も久しからずってことになりかねませんぜ。

 人気のない小樽を散策。おっと駅前ビルにひっそりと紀伊国屋書店が…。全国各地の紀伊国屋を制覇するのが夢でもある小生には、是が非でも覗いてみなくては気が済まない小樽のランドマークなのだ(^_^;)。小汚いビルの階段を上っていくと、「おお」これが紀伊国屋か! 単なる田舎の本屋ではないかあぁぁぁ〜! 初老の夫婦者が訳分からん理屈並び立ててカレンダーを買おうとしているのであるが、店員との意思の疎通を著しく欠きつつ、それでも強引に我を通そうとする根性に脱帽である。出版社もタイトルも分からないでどうやって注文するのだ、一体(^_^;)。前日、S氏に見せびらかされた新刊本をチェック。ふむふむ、帰京したら要チェック本だな。やれやれ、こうやって未消化の本が貯まりに貯まって我が本棚を溢れ出すことになるのだ。分かっちゃいるけど止められないの世界だな。

 穏やかな日並みの小樽に別れを告げて、札幌にUターンである。札幌でし残したこと。言わずと知れたラーメンである。旭川は醤油であり(山頭火は塩だったけど(^_^;)、札幌は味噌ラーメンなのよね。人間の味覚ってある程度刷り込みがあると思うのだ。十数年前の北海道初上陸の際、初めて食った札幌味噌ラーメンが新ラーメン横丁の『味の時計台』だったのよね。甘い味噌味が地元の方には結構不評を買ってるようですが、ワシ的にはこれなのよね、やっぱし。これ食わなきゃ札幌って感じじゃないんだもの。もう一軒、お目当ての『爐』のスペシャルは日曜定休ということで断念致しました。前回はスープ切れで閉店したばっかりで食えず、また今回も嫌われてしまったけれど、次こそはと意欲を狩りたてるスペシャルな味なんだなあ、これが。味の時計台。村山元首相も食いに来たそうで、支店も順調に増えつつあるようですが、旭川駅前の支店は反則ワザだとワシは思うのだ。旭川のあの繁華街で『味の時計台』はないでしょ。旭川っ子の神経逆なでって思うのはワシだけか(-_-メ)。味の方は相変わらず甘くてワシが好きな味噌でした。今度札幌来たときもここで食うでしょうねえ、やっぱし。丼一面のチャーシューが何とも言えないのよ〜(^_^)。

 狸小路をうろつく二人。ここはいつも混み合ってますなあ。変なもの売っててさすが札幌だと感心したのは、新聞紙広げてキノコの叩き売り。これがさあ、図鑑にも片隅にやっとこ載ってるような不思議なキノコが惜しげもなく並べられてるのよね〜。見た目はほとんど毒キノコ。いいっすね〜、こういう魑魅魍魎商店街(^_^;)。冷やかしばっかしで結局買ったのは『千秋庵』のノースマンっていうお菓子だけ(^_^;)。「こんなの空港の売店で売ってるって」「売ってなかったら後悔するもの」って押し問答の末レジへ持っていったのだが、案の定、新千歳空港で売ってました。荷物持ってさらに市内をウロウロする羽目に(^_^;)。テレビ塔の下で生ビールを一杯。寒いけどここでは欠かせないアイテムでしょう。修学旅行生が焼きモロコシ食ってましたっけ。思わず「おっ、うまそう」。でもなあ、「ラーメン食ったばっかしでもう入りません」と却下されましたぁ。そして、いるいる。大通り公園にも未来のゆずを夢見てギターじゃかじゃか鳴らしているヤングな小僧たちが、女子高生に囲まれてスター気取り(^_^;)。そんな中でも、『初めて買ったパジェロミニ』歌ってたアコースティックな2人組がなかなか健闘していたように思えましたが、STVあたりでそのうちデビューしてたりして。んで、目の前の紀伊国屋書店に入るとはなしに入る。旅先で本屋見つけるとつい入りたくなることってありませんか? ここ読んでる方なんて特にそうでしょ。んで、見つけちゃったのが、ペーパーバックの叩き売り。見つけましたよ、サンドフォードの『SECRET PREY』にパタースンの『THE EYES OF CHILD』。『子供の眼』は分厚すぎてさすがに断念いたしましたが、サンドフォードはしっかり札幌から東京まで空輸することに決定っ! せっかく北海道に来たからカニでも土産にって考えるのは誰でも一緒ざんしょ? ここまで来たら近くの二条市場に行ってみるかってフラフラ歩き出す。大通り公園からは意外と近いのだ。おやぁ、祝日なのに冷やかし客が少ないぞ〜。ふむふむ納得の品揃え。そうかあ、だからツアー客もギョレン販売の方へ流れちゃうのね。ちんこい毛ガニに痩せっぽちの鮭ではさすがの観光客も財布の紐を解きませんて(-_-メ)。毛ガニなら長万部、タラバなら釧路、花咲なら根室ってか。ここで買うなら新千歳空港の売店で買っても値段的にはほとんど一緒だもん。呆れましたね。

 早めにレンタカー返しちゃったのは正解みたいで、夕闇迫る札幌市内の駐車場はどこも満車で長い列。郊外からやって来たのでありましょうか。前回工事中だったJR札幌駅前の様変わりに時の流れを感じつつ、後ろ髪を引かれる思いで空港行き列車で『再見!札幌&北海道』。ネオンが輝きだしたビルの群れを後に致しました。四日間は長いようで終わってしまえば短かったねえ。帰りも腹立たしく揺れやがる超満員JALで一路羽田へ。今度からは絶対に土日は避けようと心に誓ったのでした(-_-メ)。後ろの迷惑考えないリクライニング馬鹿女の攻撃に耐えつつ(一言挨拶すれば済むのに黙ったままなので後ろからグーでぶん殴ってやろうかと殺意すら覚えましたが(^_^;)、せっかく持っていった文庫本をようやく開いて心静かに読書タイムと致しました。羽田着からゲートが開くまでが長くて、新横浜行き最終乗り合いバスが行っちゃった後。たった4分差なんですけど…JALのグズグズ機長のせいだあぁぁ〜! 仕方ないので東神奈川までタクって横浜線最終2本前で無事帰宅。旅行中、余り飲めなかったビールをグビリとやって今世紀最後の北海道旅行もジ・エンドとなりました。あ〜疲れたっす。

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